デザイン事務所経営のカフェで写真展-東海3県の「まち」テーマに

写真=竹内秀実さん。「マゼンタ」店内の自身の作品の前で

写真=竹内秀実さん。「マゼンタ」店内の自身の作品の前で

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 高岳のデザイン事務所「オオマエデザイン」(名古屋市東区東桜2)が運営するカフェ&バー「Bar & cafe MAZENTA(バー&カフェ マゼンタ)」(同、TEL 052-979-7877)は7月11日から、名古屋を中心に活躍するカメラマン・竹内秀実さんの個展「町、街、サンポ。」を開催している。同店で展覧会を開くのは今回が初めて。

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 同社社長の大前さんと竹内さんは「よく仕事を一緒にする間柄で、仲がいい」(大前さん)ことから、竹内さんがライフワーク的に撮りためていた作品の展示が決まったという。期間中、約9坪の店内に120点の写真を並べる。

 「まちを撮ろうと思ったのは、フィルムカメラとデジタルカメラのどちらで活動していくか迷っていた時期」と振り返る竹内さん。「効率を優先して、大切なものを手放していくことに不安を感じ、フィルムカメラを手に街を歩いた。そうすることで、何が大切なことなのかを改めに見直すきっかけになるのではと思ったから」と話す。

 「地図を見ながら、自分が行ったことのない景色が良さそうなまちを選んで行った」(竹内さん)まちは愛知、岐阜、三重の3県。都会ではないゆっくりとした時間の流れの中にある人々の生活を、写真として切り取りながら竹内さんは「大切なものを見直すために始めたライフワークだったが、大切なものは『人と人との関係』だった」と話す。

 カフェのインテリアのように飾られた作品には、その土地の風景とともに、そこで生活している年輩者や小学生、高校生や親子らの自然な姿が写っている。「普段の仕事ではバシャバシャとシャッターを切っているが、1回のシャッターでも意外と良い顔をしてくれていることに気付いた」とも。

 「展示している作品は竹内さんの人柄が良く出ている」と話す大前さんは「人間味がある写真で、それらの空気感が魅力。若い人には新鮮に、年輩の方には懐かしく映るのでは」と紹介する。「ビオワインやおいしい料理を食べながらゆっくり竹内さんの写真を堪能してもらえれば。夕方はギャラリータイムとして開放しているので、鑑賞だけの入店も大歓迎」とも。

 営業時間は18時~24時(16時~18時=ギャラリータイム)。今月24日まで。

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