名古屋の地下街「サカエチカ」が40周年イベント-広場を生け花で飾る

生け花で飾られた「クリスタル広場」

生け花で飾られた「クリスタル広場」

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 名古屋の代表的な地下街の一つ「サカエチカ」が11月11日11時に開業40周年を迎え、記念イベント「サカエチカ40周年祭」が行われた。

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 「サカエチカ」は、噴水を用いたオブジェが設置される「クリスタル広場」を中心に東西に延びる地下街。オープン初日の11時には、シャッターを下ろし入場制限する店舗もあったほどにぎわいを見せたという。

 開業から40年後の同日同時刻にイベントを開始。イベントには名古屋で生まれ育った花道家の小川珊鶴(さんかく)さんを迎え、クリスタル広場の回り一帯を生け花で飾る実演が行われた。多くの通行客が足を止め、箏曲正絃社・家元の野村祐子さんらによる琴の演奏に乗せ、舞うように生け花のオブジェを作り上げていく小川さんの姿に見入っていた。

 アジサイやキク、黄色、オレンジ、赤色の順に色づいた枝葉を飾り、夏の終わりから秋にかけての情景を表現したという。「これからイベント期間中、作品を秋から冬へ、冬から春へといった変化を持たせて行く。このサカエチカに足を運んで、変わっているかを見に来てほしい」と小川さん。

「11」の文字に沿い白ワインが並べたワインラックを花器として設置し、「11月11日11時」を表現。「会場がクリアな場所なので重い花器では似合わないかなとラックを使った。ラックから透けて、滝を背景に見て瀬音を楽しんでもらえれば」。「白ワインと赤く色づいた木の葉で、紅白を表した」とコメントすると会場から拍手が上がった。

 サカエチカの思い出について、小川さんは「幼いころ、中日ビルにけいこに通っていた帰りに母親や祖母に連れられ、おいしいものを食べに連れて来てもらったり、着物や洋服を見に行ったり、楽しい日曜日だったことを思い出す」と振り返り、笑顔を見せた。

 生け花のオブジェの展示は今月23日まで。期間中、サカエチカの76店舗で割引を行うスペシャルサンクスセールを行う。

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