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お豆腐狂言「茂山千五郎家」、栄で狂言会-親しみやすい狂言目指す
(2010年06月24日)
京都で400年にわたり続く狂言の家元「茂山千五郎家」は6月25日、名古屋市青少年文化センター・アートピアホール(名古屋市中区栄3)で狂言会「お豆腐の和らい(わらい)つもりつもった狂言集」を開催する。
同狂言会では「初めて狂言を見る人にもわかりやすいように」と、各公演に日本語での通訳を入れるほか、1曲ごとに解説や演目の裏話などを織り交ぜながら進行していく。名古屋では毎年この時期に公演しており、約10年ほど続いている。
「お豆腐狂言」を家訓にしている同家。それは、狂言や能が一部の特別な階層の人々だけのもので、能舞台以外での上演などはいけないと考えていた時代に、二世千作(十世千五郎正重)が、地蔵盆・結婚式・お祝いの会などのさまざまな所に出向いて狂言を演じ続けていたため、仲間から「どこにでも出て行く『お豆腐のような奴だ』」と言われたことに由来しているという。
「京都では常々、おかずに困ったら『お豆腐にでもしとこか』などと言う」と担当者。「それと同じように『茂山の狂言はお豆腐や』と悪口を言われたのだが、二世千作は『お豆腐で結構。それ自体高価でも上等でもないが、味付けによって高級な味にもなれば庶民の味にもなる。お豆腐のように、どんな所でも喜んでいただける狂言を演じれば良い。よりおいしいお豆腐になることに努力すれば良い』と、悪口を逆手にとった」とし、「それ以来、わたしたちは家訓としてこれを語り伝え、『余興に困ったら茂山の狂言にでもしとこか』と気軽に呼ばれることをむしろ喜びたいと思っている」と話す。
当日は、狂言の特色である「つもりの芸」に特化した演目を選ぶ。「狂言に出てくる『物があるつもり』『移動したつもり』『動物のつもり』『変身したつもり』など、数々の『つもり』を皆さまの想像力とともに楽しんでいただければ」(担当者)。「若い人や初めて狂言を見る方にも楽しんでもらえると思うので、気軽に見に来てもらえれば」とも。
開演は19時。前売り券・当日券ともに4,000円。会場窓口などで発売している。問い合わせは、茂山狂言会事務局(TEL 075-221-8371)まで。
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