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書籍「尾張津島天王祭のすべて」発売 名古屋の出版社「風媒社」から

尾張津島天王祭を紹介する若山聡さん(左)と劉永昇さん

尾張津島天王祭を紹介する若山聡さん(左)と劉永昇さん

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 愛知県を代表する夏祭り「尾張津島天王祭」の魅力を紹介した書籍「尾張津島天王祭のすべて」が7月20日、風媒社(名古屋市中区上前津2)から発売される。

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 津島市の津島神社、天王川公園一帯で行われる尾張津島天王祭は500年以上の歴史を持ち、織田信長も愛したといわれる夏祭り。宵祭では5艘(そう)のまきわら船が屋台の上に500個を超える提灯(ちょうちん)を掲げて水に浮かび、翌日の朝祭では能人形を乗せた6艘の車楽船が楽を奏でながらこぎ進む。1980(昭和55)年に「尾張津島天王祭の車楽船行事」が国の重要無形民俗文化財に、1984(昭和59)年には「尾張津島天王祭の車楽」が県の有形民俗文化財にそれぞれ指定。現在、ユネスコ世界無形文化遺産の登録候補となっている。今年は7月23日・24日に開催。

 同書は祭りの特殊な用語や事前準備の各工程、当日の流れ、楽しみ方などを豊富な資料と写真を使って徹底解説。祭りの詳細を知るための解説書としても、楽しむためのガイドブックとしても読める。著者の若山聡さんは、元は津島市観光交流センターに勤務し、現在は愛西市観光協会理事を務める郷土研究家。これまで調査、研究して講演などを行ってきた内容を書籍の形にまとめた。

 7月8日には栄の「丸善名古屋本店」(名古屋市中区栄3)1階で、第13回丸善ゼミナール「尾張津島天王祭のすべて」を開催。若山さんと担当編集者の風媒社・劉永昇さんが、祭りの歴史や特徴と同書の内容を紹介した。

 若山さんは「日本有数の華麗な祭りであり、歴史の古さ、神事としての意義深さも素晴らしい。朝祭の市江車(いちえぐるま)は旧市江島と関わりが深く、愛西市にとっても大切な観光資源。津島市、愛西市の皆さんの協力で、宵祭りと朝祭の準備から本番まで、なかなか撮れないような写真を豊富に掲載することができた」と話す。

 来場者からは、児(ちご)の移動するコースや、愛知県の魅力などについて質問が上がり、若山さんは丁寧に回答。祭りの本番を前に「ユネスコ世界無形文化遺産の登録になることを記念して、今年の祭りでは特別に市江車に児が2人乗る。祭りのルートやスケジュールなども掲載しているので、とことん知って、参加して楽しんでいただきたい」と呼び掛けた。

 仕様はB5判、68ページ。価格は1,296円。問い合わせは風媒社(TEL 052-331-0008)まで。

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