鶴舞のライブハウスに江戸の街を再現-ポップ江戸時代劇上演

「北斎とお栄」フライヤー

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 鶴舞のライブハウス「K.Dハポン」(名古屋市中区千代田5、TEL 052-251-0324)で3月15日より、 「ハポンフェスティバル2007」が開催されている。

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 同イベントは4月11日から「K.Dハポン」で上演される「ポップでキッチュな」江戸時代劇「北斎とお栄(おえい)」のために、大がかりな舞台装置を同店内に設置し、「いつもとは違うハポンになっている」(同店)ことから、フェスティバル形式にしてライブを行うもの。

 「北斎とお栄」は主に大須で、ロックを取り入れた歌舞伎を演じている「スーパー一座」座長の原智彦さんが、江戸時代の画家「葛飾北斎」にインスピレーションを受けて制作した芝居。劇中で使用する音楽は2003年に解散したバンド「たま」の元メンバー、知久寿焼さんが担当する。

 同作は、「日本中を歩き回り90歳まで絵を描き続けたという「北斎」の見たものや感じたものはとても美しいものなのではないか」という原さんの思いから生み出された。娘の「お栄」とともに日本中を旅していたという北斎は、実はお栄に勇気をもらいながら90歳まで旅をしていたのではないかと原さんが感じたことから、今回の劇は北斎とその娘「お栄」にスポットを当てるという。

 同店内を「江戸の街」に作り替えることについて原さんは「劇場だと、舞台と客席が分けられるが、ハポンは約30坪の狭いスペースで展開されるため、観客は面前の路地で芝居が行われているように感じることができる。映像、音楽、舞台装置、役者、観客、そしてハポンのすべてが楽しみながら『お祭り』を作っていく感覚がともて面白い」と話す。

 「言葉のメッセージがあると一つの思いしか伝わらないが、音楽だけで展開していくと、観客はそれぞれ違った印象を受ける。観客の想像力を膨らませていくことも一つの目的」と話す原さんの舞台「北斎とお栄」ではせりふは少なく、主に知久さんの音楽で場面が展開していくという。

 「北斎とお栄」の公演は4月11日~4月23日。23日には知久寿焼さんのライブも開催される。公演に先駆け、3月25日には浮世絵商として活躍している勝原亮太さんと、自身も役者絵や浮世絵のコレクターだという原智彦さんによるトークショーも開催される。

K.Dハポン

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