名古屋の人気セレクトショップ、4度目の移転で原点回帰

「あくまでも店の主役は洋服」というshop is no name店内

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 名古屋の人気セレクトショップ「shop is no name(ショップ イズ ノーネーム)」(名古屋市中区大須3、TEL 052-251-6771)は3月20日、約100メートル先に移転リニューアルオープンした。

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 これまで路面店として2フロアでメンズとレディスウエアを展開してきた同店は、移転を機に取り扱いブランドをメンズのみに集約し、ビルの2階での「隠れ家的な」展開になった。

 名古屋を中心に全国的にDJとして活躍しているオーナーの神戸さんが2000年に栄でスタートさせた同店は、神戸さんの「音楽つながり」で広がったデザイナーなどとの交友関係を中心に取り扱いブランドを充実させてきた。取り扱いブランドは、名古屋での取扱いが少ない人気ブランドなどが多く、流行やネームバリューに左右されず、「ゆっくりと各ブランドを温めていく」同店のスタンスに共感するファンは多い。2000年のオープン以来、2~3年に1度の割合で移転をしているという同店の移転は今回で4回目。

 メンズ向けの店舗として移転したことについて神戸さんは「レディスのブランドを少しずつ温めてきても、ある程度成長した段階で大手セレクトショップでの扱いも始まってしまい、よりいろいろな商品を見ることができる大手ショップの方に女性のお客さんも流れてしまう。その点、男性のお客さんは1つのブランドを好きになると長く、何度も足を運んでくれる」とし、「当初は『デートでも来ることができる店』を目指し展開していたが、来店客の比率を考えて、メンズに集約することにした。そうなると2フロアの店舗である必要がなくなったため、移転を考えることにした」と振り返る。

 「栄の街を歩いたり、DJをやっていることで、街の空気感は読み取ることができる。『これなら大丈夫』という確信を持っていつも移転してきており、これまで勘は外れていない」とし、「隠れ家的な場所は面白い。約3年間、大須の路面で運営してきたが、そこで感じたのは『路面にこだわる必要はない』ということ。来てくれるお客さんは、例えわかりにくいところに店舗があっても探して来てくれる。今回の移転は原点回帰でもあるかも」と笑顔を見せる。

 移転後の店舗面積は約28坪。N.HOOLYWOODやJOHN LAWRENCE SULLIVAN、Useless(wjk)、TMT、EPILOGUE CHANTなどドメスティックブランドを中心に約15ブランドを扱っている。主な価格帯は、Tシャツ=5,800円~、パンツ=15,800円~、シャツ=15,000円~。主なターゲットは20代~40代の男性。

 長年、名古屋の「ストリートシーン」を見つめてきた神戸さんは、名古屋について、「まだまだ路面の文化が育っていない。でも、やっと少しずつこれまで自分がやってきたことと、街の動きの歯車が合ってきたとも感じている」という。今の若者については、「それぞれがもっと個性を大切にし、『自分に興味がないことも見てみる』というように、もっと情報にどん欲になってもいいのでは。人との交流を広めて、視野を広げることでさまざまな将来の夢が見えてくる。今の若い人には、もっと夢をもってほしい」とし、「見えてきた『やりたいこと』の中にショップやDJなどの選択肢が出て来た場合は気軽に相談してもらえれば」とのメッセージも。

 営業時間は12時~20時。

shop is no name

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