栄で舞台「偶然の旅行者」 北村想さんが脚本書き下ろし

(左から)演出の鹿目由紀さん、出演の空沢しんかさん、徐梨恵さん

(左から)演出の鹿目由紀さん、出演の空沢しんかさん、徐梨恵さん

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 栄の劇場「G/Pit(ジー・ピット)」(名古屋市中区栄1)で12月15日~18日、舞台「偶然の旅行者-The Accidental Tourist-」が上演される。主催はエス・エー企画。

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 昭和と現代をつなぐ作品作りを提唱する同企画の第2弾公演。第1弾は昨年11月に劇作家・寺山修司のラジオドラマ脚本を舞台化した「ある男、ある夏」を上演した。

 第2弾は名古屋在住の劇作家・北村想さんが書き下ろした戯曲を、昨年に続き鹿目由紀さんが演出する。北村さんは1984(昭和59)年に「十一人の少年」で岸田戯曲賞を受賞。その後、劇団「プロジェクト・ナビ」などで幻想的な作品群を発表。同劇団解散後は演劇ユニット「avecビーズ」で新作を発表している。鹿目さんは「劇団あおきりみかん」主宰。2010年に劇作家協会新人戯曲賞を受賞。名古屋市文化振興事業団芸術創造賞、松原英治・若尾正也記念演劇賞などを受賞している名古屋を代表する演出家。

 「偶然の旅行者」は1970年代のJ-POP音楽の歌詞を変容させてせりふに取り込んだ作品で、女優2人による叙情的で詩的な旅の物語。出演は空沢しんかさん、「総合劇集団俳優館」の徐梨恵さん。

 鹿目さんは北村さんとのコラボレーションについて「昔から北村さんの戯曲に触れてきたので、やれるのが本当にうれしい。脚本を頂いた時は、宝物に触れるような気分だった。北村さんの戯曲には、細かい『アソビゴコロ』が随所にちりばめられていて、それをどうやろうかな、こうしようかな、といろいろ考えてやるのが、本当に楽しい」と話す。

 舞台の見どころについては「旅にまつわる女の二人芝居。『旅とはなんぞや』の概念をくつがえすような会話が、70年代の歌のエッセンスとともに展開され、『ああ、そんなに根詰めて考えなくてもいいんだ』 とふわっと軽い気持ちになるような芝居になっている」と鹿目さん。「上演時間は1時間くらい。生きることに少し疲れた方は、ぜひとも足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 料金は一般=2,800円、ペア=5,000円、学生=2,000円(当日券は500円増)。

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