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名古屋テレビ塔周辺の「音」採集した作品「テレビトウノオト」発売

名古屋テレビ塔周辺の「音」を採集し音源にまとめたメディア作品「テレビトウノオト」

名古屋テレビ塔周辺の「音」を採集し音源にまとめたメディア作品「テレビトウノオト」

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 名古屋工業大学の伊藤孝紀研究室と、名古屋を拠点に活動を続けるデザイン集団「Landscape Music Design(ランドスケープニュージックデザイン)」は11月30日、名古屋テレビ塔周辺の「音」を採集し音源にまとめたメディア作品「テレビトウノオト」の販売を開始する。

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 作品は、名古屋テレビ塔エリアで採集した「音」と「ビジュアル」を音楽CD付き写真カード集として一つの「標本」にしたという。B5サイズの写真カードと各シーンでフィールドレコーディングした環境音から作った音楽が連動。写真を眺めながら音楽を聴いたり、インテリアとして写真を単体で飾ったり、組み合わせてB2ポスターにすることができるという。

 「都市の風景や景観は五感で感じるものであり、『音』も重要な構成要素」と話す伊藤さんは、「現代社会では『音』から記憶やイメージを想起することが希薄になっている。例えば、ラジオの時代は、音から想像する力があった。しかしテレビでは文字のテロップや過剰な演出で音からの想像力が低下している。また、街や地区にも固有の音があり、その音を聞くと思い出が想起されたり、イメージが想像されたりするなど、聴覚に働きも重要。そこで、テレビ塔を題材に音環境からアプローチした新しいメディアを提示した」と話す。

 収録されている音については、「テレビ塔の鉄骨を抜ける風の音や、創業当時から変わらないエレベーターの鉄扉が閉まる音、スタッフがエレベーター内でテレビ塔を紹介する声、ガチャガチャのコインを入れる音などテレビ塔と周辺から採集した音をベースに、楽曲としている」と説明。また、「曲を聴いていただくだけでなく、一緒に梱包(こんぽう)されている音採集時の断片(イメージ)写真と、その裏に記載されたテレビ塔の豆知識が、音情報をより効果的に演出する仕掛けも」。「聴覚で音を感じて、イメージ写真によって視覚を刺激し、豆知識から脳へと働き掛ける…。新しいアプローチからテレビ塔の魅力が伝われば」と期待を込める。

 11月30日には、名古屋テレビ塔展望台(スカイデッキ)でリリース記念パーティーを開催する。入場料は、前売り=5,000円(100枚限定、展望料金含む)、 当日=5,000円(50枚限定、展望料金別途)。開催時間は18時~21時。

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