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栄のカフェで「名古屋歴史ナイト」-「姉川の戦い」テーマに

(左から)主催の小林さん、北村さん

(左から)主催の小林さん、北村さん

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 栄のコミュニティスペース「Jimdo Cafe(ジンドゥー カフェ)」(名古屋市中区錦1)で9月20日、「姉川の戦い(あねがわのたたかい)」をテーマに歴史の謎を語り合うイベント「姉川ナイト」が開催される。

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 同イベントは今回で3回目。姉川の戦いは、戦国時代に現在の滋賀県長浜市で行われた織田信長の率いる軍と浅井・朝倉軍との合戦。イベント主催者の北村さんは「今も実在する姉川はそれほど川幅が広くなく、その川を挟んで行われた至近戦はとても異例。信長も手こずった戦いで、死者も多く、姉川が血で真っ赤に染まったとも言われている。まれに見る残酷な戦いだった」と話す。

 戦国武将「柴田勝家」のファンでブログ「カツイエ」を運営する北村さんは「理想の男性は浅井長政。結婚するならこの人」と目を細める。「この戦いで敗れた長政のことは、信長も気にかけていた。武将の中でも出世頭だった。そんな陰の実力者の実力を知りたいと思い、今回は姉川の戦いを取り上げた」という。

 「(経験則から)マニアックな歴史は郷土の人がよく知っている」として、今年7月には、合戦が行われた姉川周辺の散策や浅井家の城跡がある小谷山への山登りなどのフィールドワークを実施。「長政はディフェンスが最強で、築城スキルが高い武将だった。その土地に暮らす人々との団結力もあった。今でも地元で愛されている」と北村さん。

 フィールドワークに同行した主催メンバーの小林さんは「土塁や柱など、昔のままの城跡が残っているのを見ると、日本五大山城といわれる小谷城がいかに攻め落としにくかった城だったのか、浅井家の実力や強さがわかった。歴史を知る資料として、紙(書物)ではなくて、自然の中からそれを読み取ることができ、実際にそこで生活していたことも感じられた」と振り返る。「今回は難しい説明はなく、書物には載っていないような、フィールドワークで見てきたものや取材の様子を紹介したい」と意気込む。

「今回もゴシップ要素を取り入れる。長政と政略結婚をした信長の妹・お市の方はスパイ説もある一方で、2人はとても仲の良い夫婦だったとも言われている。お市の方には長政への愛があったのか?親子や夫婦、信長との人間関係など、現代にあてはめたらこうかな?と一緒に想像しながら、戦国気分をライトに楽しんでもらえれば」(北村さん)。

 前回の「本能寺ナイト」を終えて、「もっとおしゃべりしたい」という要望も多く、今回は参加者同士のコミュニケーションが目的。軽食として「陣中飯(じんちゅうめし)」を用意する。麦飯の焼きおにぎりやゴボウの煮付け、漬物、梅干し、具だくさんのみそ汁など。「歴史好きなカフェのマスターこだわりのかめ入りのどぶろくも用意する。その時代に清酒はなくて、にごった酒を飲んでいたというので。粗食だけど、みんなと楽しく食事しながら、歴史にそれほど詳しくない人も戦国文化を気軽に楽しむ会になれば。これまでの歴史イベントの型にはまらない、意外な体験を盛り込んだ面白い会にしていきたい」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は17時~20時。参加費は2000円(軽食・ワンドリンク付き)。

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