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大須・シアターカフェでLGBTテーマの映画特集 藤井三千監督ほか6作品上映

「大須にじいろ映画祭2017」で上映される「鏡」(藤井三千監督)

「大須にじいろ映画祭2017」で上映される「鏡」(藤井三千監督)

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 大須の「シアターカフェ」(名古屋市中区大須2)で8月19日・20日、LGBTをテーマとした映画の特集上映「大須にじいろ映画祭2017」が開催される。

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 LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)、性的少数者(セクシャルマイノリティー)をテーマに、多様な性のあり方をさまざまな映像表現で人々に伝える同映画祭。2015年から同店や「大須アメ横ビル」で開催し、国内外の作品上映やトークショー、展示などを行っている。

 今回は国内の短編映画を中心にした特別企画。開催時期が例年の8月から2月に変更されたことで「2017年に見られないのは残念」との声に応えたもの。上映は2プログラム6作品で、内容は以下の通り。

 Aプログラムは愛知県出身の女性監督・藤井三千さんの特集。無垢(むく)な青年が人に依存する日々から脱皮していく姿を描く「鏡」、都会に暮らす5人の女性の生活を映したオムニバス「月を、さがしている」の2本。藤井監督は両日とも来場予定。

 Bプログラムは藤井監督ほか、長久手市出身の丸山夏奈監督らの作品を上映する短編集。「はだか」(藤井三千監督)、同性に告白するが理解してもらえない女性を描く「群青に染まる」(岩村高志監督)、共同生活でカフェを経営する女性2人の日常を映す「ふたり」(田丸さくら監督)、バイセクシャルの恋人が女性と結婚すると知らされた青年の苦悩を描く「いとしいひと」(丸山夏奈監督)の4本。

 同店ギャラリーでは、関連企画として写真展「あなたのクローゼット見せてください」(8月18日~21日)を開催。同企画では現在、クローゼットにあるオシャレなかわいい衣装や小物のスナップ写真を募集している。匿名での応募も可能。

 同店の江尻真奈美さんは「若い監督たちがLGBTの作品を軽やかに作り始めていることに時代の流れを感じる。LGBTをめぐる情勢は日々変化があり、アカデミー賞受賞作含め一般公開作品でも普通に上映される機会が増えてきた。それでもまだ偏見は多く残っており、いじめ問題や同性婚の問題など社会情勢が変わっていくには、さらに多くの理解が必要だと感じる。映画を通じて全ての人が自分らしく生きられる社会になれるよう、この映画祭を今後も続けていきたい」と話す。

 同映画祭実行委員会は現在、来年2月に開催予定の「大須にじいろ映画祭2018」で上映する短編作品を公募している。LGBTをテーマとした 60分以内の映像作品で、実写、アニメーション、ドキュメンタリーなどジャンルは自由。スタッフによりセレクトされた作品は、同映画祭で上映し、グランプリを選出する。グランプリに選出された作品には賞金5万円を進呈。作品提出の締め切りは10月1日。問い合わせ・送付先は、大須にじいろ映画祭実行委員会(名古屋市中区大須2、TEL 090-1237-2705)まで。

 「大須にじいろ映画祭2017」の料金は1プログラム1,300円(予約特典1ドリンク付き)。19日は上映後に交流パーティー(500円+1品差し入れ)を開催。

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