無料レンタサイクル社会実験「名チャリ」、エリアを広げ実施開始

「名チャリプロジェクト」栄広場の様子

「名チャリプロジェクト」栄広場の様子

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 放置自転車を活用し無料で市民に貸し出す社会実験「名チャリプロジェクト」が昨年12月に引き続き今年も始まった。主催は、名古屋大学の研究生を中心とした名チャリプロジェクトチームと名古屋市。違法駐輪や放置自転車を減らすこと、交通渋滞の緩和、名古屋の活性化、CO2の削減を目的に行う。

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 「名チャリ」とは、栄・伏見・名駅エリア内各所に設置された「ステーション」間で自転車を無料で貸し出すもの。「ステーション」は、名古屋三越(名古屋市中区栄3)向かいの栄広場(栄3)、でんきの科学館(栄2)、白川公園南(大須2)、モード学園スパイラルタワーズ(中村区名駅4)など、昨年の5カ所から12カ所に増えた。「昨年の要望の中でも多かった名駅エリアにも広げてほしいという要望に応えられた」と同プロジェクトの河本さん。

 利用者は、必要事項を記入し身分証明書を提示することで会員証が発行され、好きな自転車を選んで利用することができる。借りた自転車はどの「ステーション」に返却してもよい。併せて、利用に応じてエコマネーを貯めることのできる企画も実施する。

 今回は、行政との共同実施が実現した。河本さんは「ステーションは、行政区分である公開空地に構えるものや歩道に構えるものがあるため、名古屋市の理解・協力が必要だった。昨年は、市役所職員の中では個人で賛成してくれている人もいたが、前例がなかったため、名古屋市としては簡単に動くことはできなかった。しかし、昨年の実績が良く、多くのメディアに取り上げられたことで注目度も高かったため、今回行政の協力を得られることができて良かった」と話す。「昨年の問題の一つだった人手不足についてはは、職員の方が協力してくれているのでありがたい」とも。

 自転車は約200台を準備。初日の21日は雨天で中止になったが、翌22日は天候にも恵まれ、多くのビジネスマンや若者がさっそうと自転車で街に繰り出していった。中には、自転車を追加する「ステーション」もあるほど好調な滑り出しを見せた。

 実施時間は11時~、貸し出しは18時30分まで。23日まで。

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