伏見で61年の歴史を歩んできた名古屋音楽学校(伏見区)が4月1日、栄の広小路沿いのテナントビル、スカイオアシス地下1階(名古屋市中区新栄2、 TEL 052-973-3456)に移転した。
旧校舎が築約50年を迎え、老朽化や耐震性の問題などが生じたことを考慮。分校の「中日文化センター」が栄にあり、交通アクセスの便も良くなることなどを踏まえ、同所への移転が決まった。
新校舎の総面積は約300坪。内装は全面改装し、白や木を基調としたシンプル&ナチュラルな校舎に。個人レッスン室20室とグループレッスン室2室のほか、約150人収容のホールも完備。移転前より校舎の規模は小さくなったが、校舎全体が真新しく変わったことで「フレッシュな環境で気持ちよく音楽を学べる」と、従来からの生徒の評判も上々だ。
少子化を背景に、移転後は大人向けのカジュアルな教室も強化する。音楽を趣味として楽しみたい人のための「教養・企画講座」約10種を設け、今後もさまざまな講座を企画中。より専門的に学びたい大人のための個人レッスンコースもピアノや声楽、チェロ、フルート、トランペットなど各種受け付ける。
主な教養・企画講座は、鑑賞・実演の楽しみ方を学ぶ「オペラを楽しむ方法」(個人・グループ)、「さまになる」1曲を早く弾きたい人のための「初心者も楽しめるバイオリン」(個人)、有酸素運動としての歌を気持ちよく歌って美を磨く「美と健康のボイストレーニング」(個人・グループ)、声に自信を持ちたい人やダイエットやストレスにも役立たせる「声楽家の教える呼吸法」(個人・グループ)、「クラシックピアノ」(個人)など。いずれの講座も1回30分~60分、月に2回、3カ月間で1クールとなる。
移転から1カ月を経て、幅広い年代からの問い合わせも少しずつ増えているという。これまでの幼児から成人まで学生向けのコースに加え、今後は「気軽なクラシック」レッスンも強化し、より幅広い層の利用を訴求したい考えだ。