大須3丁目・招き猫が目印の「ふれあい広場」近くに6月18日、韓国料理店「韓国食堂 ソウルガーデン」(名古屋市中区大須3、TEL 052-262-1505)がオープンした。
オーナーは日本に来て30年近くなるという韓国出身の片亨子さん。以前も大須で韓国料理とキムチの店「ソウルキムチ」を開いていたが6年前に病に倒れ、店は惜しまれながらいったん閉店した。その後、治療に専念した結果、ようやく店に立てるまで回復し、なじみ客も多かった大須に移転というかたちで戻って来た。
「新店は広くなった」と片さん。以前は1階=キムチ専門店、2階=20席ほどの飲食スペースだったが、新店では1フロアにテーブル席42席の食堂を設け、キムチの店頭販売も行う。店舗面積は約20坪。
韓国人スタッフが腕を振るう韓国家庭料理は、調味料や香辛料を取り寄せて作る「本場の味」だが、「日本人の口にも合うように味付けを工夫している」という。一品料理、肉料理、魚料理、チゲ、麺類、チヂミ、ご飯物、キムチなど、新メニューも加え約50品目を取りそろえる。
主なメニューは、「サンゲタン」「トッポッキ」(以上2,500円)、「ブルゴキ」(2,000円)、「石焼ビビンパ」「ビビン冷麺」(以上1,300円)、「キムチチヂミ」(2,000円)、「ナムル盛り合せ」(890円)など。
店頭販売するキムチは、すべて片さんの手作り。白菜キムチ(900グラム=1,200円)から、大根、のり、チャンヂャ、キュウリ、ゴマの葉、水キムチなど用意する。現在はオープンして間もないので10種類ほどだが、いずれは27種類のキムチが店頭に並ぶ予定。
オープンして間もなく1カ月。常連客に新規客も加えにぎわいをみせる同店。「ボリュームが多いので近くで働いているビジネスマンの団体も多い」という。「今は来店客の3割が韓国人7割が日本人だが、どちらにも気軽に来てほしい」とも。片さんは「元気になって、ようやく店が出せた。昔のように頑張っていきたい」とほほ笑む。
営業時間は10時~23時。