「最先端の現代アートを愛知県から世界に発信する」ことを目的に開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」が8月21日に開幕し、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)でオープニングシンポジウムが行われた。
当日は、神田真秋愛知県知事が「トリエンナーレの成功で50年、100年続く芸術文化の太い幹を愛知につくりたい」と思いを語った。天候に恵まれたトリエンナーレ初日は、家族連れをはじめ多くの来場者が愛知県芸術文化センターや名古屋市美術館、長者町など、市内に点在する各会場で現代アートを楽しんだ。
初開催となる今回は「都市の祝祭 Art and Cities(アートアンドシティーズ)」をテーマに、国内外131組のアーティストが参加。現代美術や、ダンス・演劇などのパフォーミングアーツ、オペラなど多彩な作品を展示・上演する。発表作品の多くは新作または日本初演だといい、美術館や劇場での展示のほか、オアシス21や納屋橋、長者町など街中の空間を利用し、日常風景の中にアート空間を出現させる企画もふんだんに盛り込む。
同日夕方、長者町会場で開かれたオープニングパーティーで神田知事は「芸術文化の力で不況を吹き飛ばし、名古屋に活気を取り戻したい。皆さんで一緒に盛り上がりましょう」とトリエンナーレへの来場を呼び掛けた。
開催は10月31日まで。