原宿の雑貨店「6％DOKIDOKI（ロクパーセントドキドキ）」（東京都渋谷区）のディレクターでアーティストの増田セバスチャンさんが2月12日、名古屋パルコ（名古屋市中区栄3）の書店「リブロ名古屋店」（TEL 052-264-8526）でトークショー＆サイン会を開く。増田さんの自伝「家系図カッター」（角川グループパブリッシング）発売を記念したもの。

　増田さんは1970（昭和45）年生まれで千葉県出身。1994年まで前衛演劇、現代美術の世界で活動後、1995年に表現の場として原宿カルチャーとともに進化を続けるセンセーショナルラブリーショップ「6%DOKIDOKI」を原宿にオープンした。「原宿カルチャー」「Kawaiiカルチャー」に関してのディレクション業からアーティストとしても活動し「Kawaii」を軸にしたジャパニーズ・ポップカルチャーの最前線を提案し続けている。

　同書は独自の表現を展開し続ける増田さんが書き下ろした個人的年代記。「子どもは作らない」という持論を持つ増田さんの家族問題を「サンプル」として打ち明けるほか、毎週渋谷と原宿で遊んでいた10代、前衛演劇や現代美術に傾倒した20代前半、ホコ天やインディーズブランドブームなどの90年原宿ファッションの潮流の中、「6%DOKIDOKI」をオープンしショップが軌道に乗るまでの20代後半から30代前半など自らのエピソードを織り交ぜながらつづった。価格は1,300円。

　名古屋では初となる増田さんのトークショー。当日は、同書の創作秘話や執筆後の感想などに加え、「6％DOKIDOKI」についても語るほか、質疑応答の時間も設ける予定。トークショー後にサイン会も実施。

　1月末に渋谷で行われた刊行記念イベントにはショップファンの若い女の子から本を読んで興味を持った30代過ぎの男性などで会場は埋まった。名古屋での初トークショーに向け、増田さんは「本を読んだ人も読んでない人も増田セバスチャンという1人の人間を通して自分のことを考える時間を持ってもらえたら」とメッセージを寄せる。

　開催は14時～。同店店頭で同書購入客先着100人に整理券を配布する。