栄に猫専門病院「バステトキャットクリニック」(名古屋市中区栄5、TEL 052-242-5628)が開院して1カ月が過ぎた。開院は1月20日。
同院は怖がりの猫の負担を減らすため、犬やほかの動物が来院しない猫専門病院。今池の「こざわ犬猫病院」(千種区)の分院としてオープンした。
「飼い主の方から『犬と一緒の待合室や診療室だと猫が怖がってしまう』という意見を多数いただいていた」と小澤賢記院長。診療の時間をずらしたり、車の中で待ってもらっていたりと工夫をして対応していたが、同時に「別の建物で猫の診察ができる場所を探していた」という。
院内は「猫たちが自分の家のリビングにいるような感じでゆったりできる雰囲気に」と配色にもこだわり、木目を基調とした落ち着いた空間が広がる。病院名は「猫を神様として崇拝し、大切に扱っていた古代エジプトの人たちに倣い、猫たちを大切に扱いたい」と、古代エジプトの猫の神様「バステト」にちなんで名付けたという。院内にはバステト像も。
「本院は救急にも対応しているので、(以前は)タイミングによっては待ち時間が長くなってしまうこともあった」と小澤院長。開院後は、「ゆっくり診察できるようになっているので、飼い主さんたちからも好評を得ている」という。
皮膚病・予防接種などの予防医療、避妊手術、がん腫瘍の最新治療である活性リンパ球療法などにも取り組む同院。小澤院長は「猫は、家の中で生活しているためか犬より病院に来る機会が少ない。都心になるほど猫の飼い主さんが増えるので、予防医療など病気になる前のケアをしていきたい」と話す。
診察時間は9時~12時、15時~19時。水曜休診。本院でも引き続き猫の診察を行っている。