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野外パフォーマンス「面構」-大須・栄の街を舞台に回遊劇と音楽ライブ

「面構」フライヤー

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 6月18日・19日の2日間、大須かいわいと久屋大通公園を会場にした野外パフォーマンス「いま町がおもしろい 『面構-TSURAGAMAE-』」が開催される。主催は、俳優で舞踊・演出家の原智彦さんが主宰する劇団「ハラプロジェクト」と、豊田市を拠点に活動するバンド「TURTLE ISLAND(タートルアイランド)」。

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 昨年12月に上演したパンク歌舞伎「マクベス」で初めて共演した両者。タートルアイランドについて「30年前の自分のよう」と原さん(64)。「親子以上に年が離れているので、お互いこだわりなく会話することができる」という。「逆に向こうも60歳過ぎても、こういうことができるんだって安心したみたい(笑)」とも。「初めて会ったときから感性が合った。1プラス1が3に、倍以上になるので一緒に組んでやる意味がある」と力を込める。

 イベントタイトルは「面構」。「今の世の中に対して何となく流されるのではなく、もっとお互い顔を出し合って自己主張していこう」という思いがきっかけになった。

 18日は「大須ダンス百景 思ヒ出キャベツ」。原さんが「35年住んでいる大好きな」大須の街の風景を主役にした市街劇。商店街のシャッターが閉まった後のさまざまな「街の面構」を表現し、「訪れた人たちを異次元の世界へいざなう」という。観客は19時までに大須観音境内に集合。観劇ガイド嬢のエスコートで路地裏、夜の公園、ラーメン店の店先、高架下広場など、約40人の出演者が7カ所で繰り広げるパフォーマンスを回遊して楽しむ。所要時間は約1時間30分。

 翌19日は「ナマズ野郎によびさまされて天下御免のマツリゴト」という「ズナマ歌踊祭」。「人の面構」をテーマにする同イベントには名古屋、東京、横浜、京都、東北などから駆け付けたレゲエ、アコースティック、サンバ、ロックなどさまざまなジャンルのアーティスト10組が出演。17時30分からは、ハラプロジェクトとタートルアイランドが共演するダンスライブ「ズナマ」も。

 東日本大震災後、音楽仲間と共にトラックを走らせ、福島県南相馬町を中心に数度、支援物資を届けたタートルアイランド。「物資やお金だけではなく、楽しい祭りを通して心のつながりを」と思いを込める。物資配送から被災地の人たちとも交流が生まれ、東北からはバンドだけでなく音響スタッフも多数参加。音源は太陽光発電やバイオディーゼル発電を使用。当日はチャリティーフリーマーケットを予定し、売り上げの一部をカンパしてもらい今後の被災地支援の運営費に充てる計画だ。

 「何かのためにではなく、まずは自分が100%楽しむことが大切」と原さん。「観客がおなかを抱えて笑ったり、踊ってもらえたりするようなイベントにしたい」と話す。

 入場料は両日ともに無料。18日は200人、19日は2,000人の来場者を見込む。18日の観劇希望者は19時に大須観音に集合、19日は13時久屋広場で開演を予定する。

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