栄のナディアパーク近くにスパニッシュイタリアンを提供する「SAROS.(サロス)」(名古屋市中区栄3、TEL 052-253-7667)がオープンして1カ月が過ぎた。オープンは7月30日。
脱サラ後、料理の専門学校に通いイタリアンを経て、錦のカフェで6年余り責任者を務めたオーナーの浅野由裕さんが、「自分が行きたいと思える店をつくりたかった」と開いた同店。「異国の地下食堂」をイメージし、「ラフに楽しめる店」を目指す。
店舗面積は約85坪、テーブル席、ソファ席合わせ100席を設ける。パーティー時には120~140人を収容。「扉を開いた時の感動を与えたい」と浅野さん。ビルの地下1階というシチュエーションを生かした演出を施した。道路に面した部分のディスプレーはシンプルなものとし、階段を降りて小さな鉄の扉を開けると、天井からつるされた電球がほのかに照らすスタイリッシュな空間が広がる。内装は、リノベーション専門のデザイン事務所がベースを手掛け、打ちっ放しのコンクリート、むき出しの配管、組み上げたブロックカウンターなど「元の素材を活用し、地上の店と差別化を図った」という。
料理の中心はスパニッシュイタリアン。「おいしい素材をシンプルに」提供するメニューは、「魚介たっぷりのパエリア」(1,800円)や「野菜タップリのアラビアータ」(850円)、「プレミアムサーロインステーキ」(1,999円)など、常時70~80種類を用意する。300円や500円のタパスも豊富に取りそろえ、「いろいろな味を楽しむことができる」。そのほか、パスタ、パエリア、アヒージョ、ピンチョス、デザートなど。
ドリンクは、ワインボトルが「おすすめ」。スパークリング、ロゼ、赤、白など25種類を用意し、価格は2,500円~。「若い世代でカクテルを飲んでいる人たちにボトルキープの楽しさ、リッチさを提案したい」という。
メーンターゲットは20~30代の働く男女。「女性はもちろん、男性だけでも気兼ねなく入れる空間にしたい」と浅野さん。「自由な空間を提供し、名古屋でのブランド力を上げていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は17時~24時(金曜・土曜は翌1時まで)。