栄の商業施設「LACHIC(ラシック)」(名古屋市中区栄3)8階に8月4日、ポルトガル料理「ヴィラモウラ 名古屋ラシック店」がオープンした。経営は、全国で飲食店を展開するハートリンクカンパニー(東京都新宿区)
銀座本店、赤坂サカス店に次いで3店舗目となる同店。名古屋への出店について、「会社が運営する他店の名古屋出店が続き土台ができたことと、出店前のリサーチで名古屋にポルトガル料理店が見つからなかったことが大きな理由」と店長の平岡さん。
「ヴィラモウラ」は南部地中海に面したリゾート地の名称。本場ポルトガルの空気感を演出する同店。「ポルトガルのレストランのテラス席をイメージした」スペースは、大きなガラス窓から照明の光が差し込み開放的な雰囲気に。ブルーの窓枠、黄色のクロス、白い壁と赤いソファで異国の雰囲気を演出する。席数はテーブル席88席を設け、最大10人で利用できる個室も用意。「ポルトガルのおおらかなレストランスタッフのよう、接客もフレンドリーな気兼ねない感じで、大切な友人が訪れたときのようなおもてなしを心掛けている」
名古屋ではあまりなじみのないポルトガル料理。特徴について、「素材の味を生かしたシンプルな料理。魚介を使ったものが多く、和食に一番近い洋食ともいえる」と紹介する。ポルトガル全土の料理を提供する同店の看板メニューは、銅製の圧力鍋で作る蒸し料理「カタプラーナ」。「水を一切使用しないので素材のうま味が凝縮されている。残ったスープで作るリゾットは絶品」とも。魚介、肉、貝の3種類を用意し、価格はSサイズ=2,600円~。400円追加でリゾットも用意。ポルトガルの家庭料理によく登場するという「バカリャウ(干しタラ)」や「イワシ」を使ったメニュー「バカリャウのコロッケ」(6個720円)、「イワシのエスカベッシュ 南蛮漬け」(720円)、ポルトガルデザートの「エッグタルト」(350円)、「ポルトガルプリン」(400円)などもそろえる。
併せて、100種類以上のポルトガルワインを取りそろえる同店。グラス=500円~、ボトル=3,500円~2万9,000円。食前・食後酒のポートワインやマデイラワイン、緑のワインといわれる「ヴィーニョ・ヴェルデ」が同店の「おすすめ」。ポルトガルビールやカクテルも。
メーンターゲットは30~40代の女性。オープン以降は、親子・グループ・カップルなどの買い物客が多いという。「個室があるので接待などのビジネス、女子会、コンパなどにも利用していただけたら」と平岡さん。「飾らない店なので、気軽な感じでお越しいただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は、月曜~金曜=11時~15時・17時~23時、土曜・日曜・祝日=11時~23時。