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大須演芸場で「なごや伝統芸能ナイト」-狂言・お座敷遊びなど多彩に

「なごや伝統芸能ナイト」チラシ

「なごや伝統芸能ナイト」チラシ

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 大須の奇席「大須演芸場」(名古屋市中区大須2)で10月27日・28日、「なごや伝統芸能ナイト」が開催される。なごやめしを提供する飲食店272店が参加し、現在開催されているなごやめし食べ歩きイベント「なごやめし博覧会」の一環。

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 日本舞踏西川流師範の西川千雅さんが総合演出を手掛け、「『なごやめし』を食べながら、尾張名古屋の伝統芸能を気軽に楽しむ」ことをテーマに開催。両日共4幕構成で展開する。各演目ごとに名古屋おもてなし武将隊らが登場し、トークを交えながら伝統芸能を紹介していく。

 1日目は、第1幕=漫才のルーツとも言われている「尾張万歳」と「江戸曲独楽(こま)」を解説しながら披露する「尾張万歳&江戸曲独楽」、第2幕=武将隊が質問しながらわかりやすく解説して展開する「初めての狂言」、第3幕=名古屋に宗家を構える剣術「柳生流」師範の柳生さんが武将隊に剣術を伝授する「柳生新陰流兵法剣術」、第4幕=武将隊と大須演芸場なじみの芸人らによる大喜利対決「大喜利 大須海演隊 VS 武将隊!」を行う。

 2日目は、第1幕=講談師・古池麟林さんが名古屋を舞台にした八丁みそにまつわる物語を面白おかしく語る「講談 『名古屋味噌物語』」、第2幕=西川千雅さんがすっぴんの状態から化粧を始め、連獅子に変身するという「名古屋をどり」の舞台裏から見せる「名古屋をどり 連獅子」、第3幕=尾張藩お抱えの剣術「尾張貫流総術」が武将隊に槍術(そうじゅつ)を教えながら披露する「尾張貫流総術」、第4幕=徳川宗春の時代にルーツを持つ「名古屋芸妓(げいこ)のお座敷あそび」を名古屋で活躍する芸舞妓が披露する「お座敷遊び」を行う。

 西川さんは「『名古屋おもてなし武将隊』の魅力は、歴史文化をもった現代的エンターテインメントだという点。彼らが現代人と昔の橋渡しをしてくれる。彼らの視点で、伝統と出会い、普通に疑問に思ったことをつっこんでもらったり楽しんでもらえたら、現代にも伝統が生き生きとするのでは、と思った」と話す。「常に彼らが何か挑戦したり、触れ合うような演出にし、お客さまとの架け橋になってもらえるよう心掛けた」とも。

 「伝統芸能と言いながら、実は両日とも武芸が入っている」と西川さん。「名古屋には尾張藩召し抱えの流派が2つ残っている。『柳生新陰流』『尾張貫流』両方の継承者が特別にデモンストレーションをしてくださる。それも大須演芸場という大衆芸の中心地で。これは江戸時代には絶対ありえないこと」と紹介。「ほかにも、狂言やお座敷遊びなど、いろいろなジャンルのるつぼになるのがまさに大須ならでは。この『なんでもあり』な感じを楽しんでほしい」

 「私たち日本人には、豊かな歴史や深い精神性があり、世界中の人がそこに注目している。そのルーツは伝統芸にもふんだんに盛り込まれている。おもてなし武将隊とともに、新たな日本を発見して、明るい未来をつくる栄養にしてもらえれば。普段、大須演芸場に行かない方や、伝統に触れる機会がない方こそ楽しめるエンターテインメントとして楽しんでもらえるのでは」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は18時30分~20時30分。参加費は3,500円。両日共、朝日文左衛門が名古屋城に登城する際に食べたと言われる弁当「文左衛門弁当」が付く。

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