名古屋テレビ塔1階のエシカルショップ「Ethical Penelope(エシカル・ペネロープ)」(名古屋市中区錦3、TEL 052-972-7350)で3月11日、福島県産のリンゴと名古屋都心で採れた蜂蜜を使ったジャムとコンポートの販売を始める。
東日本大震災とそれに伴う原発事故以降、風評被害が問題となっている福島県の農業を支援するため、東京のNPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」が、都市養蜂のハチミツで震災支援を行う「Honey Aid Japan」を全国の都市養蜂団体に呼び掛けた。名古屋では、同区内で養蜂を行うNPO法人「マルハチプロジェクト」が担当する。
今回は、福島県の「安斎果樹園」のリンゴと、栄や丸の内周辺で採れた蜂蜜を使用。「知人の助言もあり、ジャムとコンポートを作ることに決めた」と同NPO理事で広告代理店・三晃社勤務の松良さん。千種区の洋菓子店「パティスリー アングレース」(名古屋市千種区自由ヶ丘2)が加工する。
「爽やかな味わいで、アイスやヨーグルトにかけてもおいしいリンゴジャム」と話すのは、販売を行う「エシカル・ペネロープ」代表の原田さん。「ジャムは甘すぎず、サラサラしていて食べやすい。コンポートはリンゴが丸ごと入っていて、果物そのものの食感を楽しめる」と松良さん。「口に入れるとふわりと蜂蜜の甘みが広がる」とも。
価格は、アップルジャム=1,260円、アップルコンポート=1,575円。1瓶ごとに38(ミツバチ)円の寄付金が含まれており、福島市の福島体験交流会を通じて農業復興支援金として寄付する。
今回の取り組みについて、「私たちは、困っている人や犠牲になっている人を何とかしたいという気持ちで国際協力支援を行っているが、福島や国内の人々も同じ気持ちで思いやりたい。その地域や国々のもつ伝統文化や産業技術に私たちは助けてもらっている。パートナーシップを組んでビジネス支援できれば」と原田さん。「施しではなく与え合うという気持ちを大切にしたい。ハチのつながりで助け合えれば」と松良さんも笑顔で購入を呼び掛ける。
営業時間は10時~19時。水曜定休。