名古屋テレビ塔周辺の久屋大通地区活性化を目的としたプロジェクト「SOCIAL TOWER PROJECT(ソーシャルタワープロジェクト)」が6月11日、新たな事業として「SOCIAL TOWER TOUR(ツアー)」を展開すると発表した。運営はNPO法人大ナゴヤ大学(名古屋市中区大須3、TEL 070-5459-8213)。
昨年7月から展開している同プロジェクトでは、テレビ塔周辺の魅力を発信するフリー新聞「SOCIAL TOWER PAPER」を9月と3月の年2回発行しているほか、10月にはテレビ塔下から久屋大通公園北エリアでマーケットイベント「SOCIAL TOWER MARKET」を行っている。
「ソーシャルタワーツアー」について事務局の生駒郁代さんは、「昨年は久屋エリアの魅力発信だけで終わってしまったが、今年はより街とのつながりを深め、プロジェクトに広がりを持たせるためにツアーを企画した」と話す。「ただ単純に名所旧跡などを巡るのではなく、ソーシャルタワーペーパーで紹介したような穴場スポットなどを、実際に栄の街を楽しんでいる人に案内してもらうツアーにしたい」とし、「こうしたツアーであれば、観光などで初めて名古屋に訪れる人はもちろん、名古屋に住んでいる人に対しても新しい発見をしてもらえるきっかけの一つになるのでは」と期待を込める。
ツアー企画が生まれた経緯について生駒さんは、「ソーシャルタワーペーパーの作成時に、栄エリアにいるさまざまな街の人たちに『お気に入りの場所』をインタビューしたが、大きな商業施設の名前を挙げる若い人たちが多かった。それはそれで魅力的だけれど、同じくペーパーの取材を通して、栄エリアには小さくても大きな魅力を放っている場所や人が多いと知った」と振り返り、「この感動をより多くの人たちと共有しながら、より広く、栄エリアの良さを知ってもらい、ファンになってもらうきっかけにしてもらいたい」とほほ笑む。
同事業では、名古屋テレビ塔を「観光案内所」に見立て、そこから情報発信やツアーの出発などをする予定だという。また7月6日には、一般の参加者の「おすすめスポット」を紹介してもらいながら、ツアールートを作成するワークショップも開催する。ワークショップ参加希望者は、大ナゴヤ大学ホームページから申し込む。
ツアー事業は10月から順次開始する予定。