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家具職人が作るオーダーメード家具「ワックスタイル」、栄で展示・販売

ワックスタイル代表・西尾さんと新作のソファ

ワックスタイル代表・西尾さんと新作のソファ

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 ナディアパーク・国際デザインセンター(名古屋市中区栄3)4階の「creators shop Loop(クリエーターズショップ・ループ)」(TEL 052-265-2106)で現在、守山区の家具店「wacstyle(ワックスタイル)」(守山区金屋2、TEL 052-725-9841)がオーダーメード家具を展示・販売している。

木目や仕様が特徴的なダイニングテーブル

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 2008年にオープンした同店は、「wood・across・comfortable=木と心地よさをつなぐ」をコンセプトに、家具のデザイン、製造を行う。「木の押し売りをするのではなく、使っていて、見ていて心地の良いものを提供できれば」と、同店代表で家具職人の西尾さん。仕事の魅力については、「それぞれの場面で喜びや達成感がある。自分の考えたデザインを図面に起こすとき。木材を思い通りにできるとき。納品時にお客さまにお届けするとき。どれもかけがえのないもの」と笑顔で話す。

 名古屋出身の西尾さんは「小学生のころから建築士になることが夢だった」という。高校は建築科を卒業。「大工のバイトもしたが、たくさんの法規などに縛られて、作りたいものを作ることができないことにむなしさを感じ、心に引っ掛かるものがあった。19歳くらいの時に、テレビで家具職人という仕事を知り、同じように自分も家具を設計して、作って、販売しようと思った」と西尾さん。24歳で独立。今年の夏にはショールームもオープンする。「今後も信頼できる仲間と一緒にチームを組んで活動していきたい」

 西尾さんにとって名古屋は「(活動拠点として)可能性のある場所」。「適度な田舎っぽさが暮らしやすい」とも。「東京や大阪には、その地域を代表する家具屋があり、その店は製品の見せ方やブランディング、空間演出など、トータルでかっこいい。名古屋は家具の販売がやりにくいと言われているが、考え方を変えれば、地域を代表する家具屋がまだないということ。それなら、ワックスタイルの家具が名古屋っぽいと言われるような、名古屋を代表する家具屋になりたい」と意気込む。

 クリエーターズショップ・ループへの第4期出店は、第3期から2期連続の選出。「(半年ごとにクリエイターを選抜、活動を支援する)同ショップの存在を知り、自社製品を発表・PRする場として出店を申し込んだ。まわりの反響も大きく、受注につながることも。これからは、ループで家具を見て、ファンになってもらえたお客さまが、ショールームにも足を運んでいただけるとうれしい」

 同ショップでは、新作のソファ(21万円~)やダイニングテーブルなどオリジナルのオーダー家具のほか、雑貨約10点を展示、販売。「使う木材や仕様によって金額も異なるので、価格についてはご相談ください」とも。7月28日にはショップ内で「オーダー家具相談会」も開催する。

「どういうものに囲まれて一生を暮らしたいかイメージするときに、ワックスタイルの家具のような、こういう世界があることも知ってほしい。愛着のある家具や好きなものに囲まれた住空間では、休みの過ごし方も変わってくる。そういう豊かな暮らしにつながるイメージのきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。

 営業時間は11時~20時。火曜定休。第4期出店期間は11月中旬まで。

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