大須の「シアターカフェ」(名古屋市中区大須2)で11月8日・9日、人形を使って映画を作るワークショップ「人形アクション映画撮影会inシアターカフェ」が開催される。
同企画はシアターカフェと日本映像学会ショートフィルム研修会との共催。映画監督の飯塚貴士さんを講師に招き、人形を使った特撮映画の撮影技術を体験する。CG全盛期の現在では珍しくなった貴重な手法を、プロフェッショナルのレクチャーで楽しみながら学べる2日間。
飯塚監督は2008年にスタジオを立ち上げ、インディペンデント映画製作を開始。監督、脚本、撮影、美術、音楽、登場人物の声をほぼ1人で行い、昔ながらの特撮技法を用いた作風で注目を浴びる映像作家。「エンカウンターズ」「GREAT ROMANCE」など、手作りの人形たちがアクションを繰り広げる特撮映画が各地の映画祭で話題となり、2013年には「補欠ヒーローMEGA3」がテレビ番組「青山ワンセグ開発」の作品バトルで優勝した。
今回のワークショップでは、シアターカフェ店内のさまざまな場所を使って人形を撮影。ストーリーは参加者で話し合い、決定していくという。撮影した映像は飯塚監督の手で編集され、後日、参加者に披露される。
同店の江尻真奈美さんは「飯塚監督の作品は、子どもの人形遊びをそのまま具現化したような世界観。セリフ回しやストーリーも独特で面白い。デジタル時代の今だからこそ、アナログを学べる貴重な体験になるはず。楽しみながら撮影できるワークショップなので、ぜひ参加していただけたら」と呼び掛ける。
11月8日~24日には飯塚監督作品の魅力を紹介する展示企画「飯塚貴士監督の小部屋」が開催される。過去の作品で使用された人形やイメージボードなど、さまざまな撮影素材を展示。短編作品やメーキングの上映も予定している。
ワークショップ「人形アクション映画撮影会inシアターカフェ」の開講時間は両日とも13時~20時。料金は1,500円(2日間込、先払い制)。定員10人。両日全スケジュールに参加が条件。展示「飯塚貴士監督の小部屋」の開催時間は13時~21時。料金無料だが要1ドリンク注文(500円)。