栄の愛知芸術文化センターほかで7月25日~8月2日、「世界コスプレサミット2015」が開催された。栄、大須に世界各国からのコスプレーヤーが集まり、イベントを楽しんだ。
日本のアニメ・漫画文化を通じた国際文化交流を目的に、2003年から愛知県で開催されている同イベント。13回目となる今回は、7月に蒲郡市「ラグーナテンボス」でオープニングセレモニー、犬山市「博物館明治村」で記念イベントを開催。8月1日に栄で「世界コスプレチャンピオンシップ」や「ワールドカラオケグランプリ」、2日に栄で「アニソンフェス」、大須で「コスプレパレード」などが行われた。
1日に愛知芸術文化センターで行われたチャンピオンシップには過去最多となる26カ国・地域の代表が参加。コスチュームの完成度やパフォーマンス、原作へのリスペクトなどを競い合った。声優の古谷徹さんらが審査をした結果、「ゼルダの伝説~ムジュラの仮面~」のコスプレをしたメキシコ代表のシェーマさん、ジュアンさんのチームが優勝に選ばれた。
古谷さんは主催者を代表して「一人一人が積み重ねてきた思いが世界規模で交わるのが世界コスプレサミット。今年は過去最多の国と地域が参加して開催することができたが、われわれの経済的な事情で待機している国は30カ国を超えている。来年はさらに多くの参加を受け入れ、皆さんとまたここで会えるよう、全力を尽くす。全世界がもっともっと仲良くなりますように」とあいさつ。代表作「機動戦士ガンダム」の主人公アムロの演技で「世界コスプレサミット、いきまーす!」とアピール。観客の大きな拍手に包まれた。
オアシス21の特設ステージでは愛知県の武将観光をPRするために結成された「徳川家康と服部半蔵忍者隊」が初のパフォーマンスを披露。岡崎市の「グレート家康公葵武将隊」の徳川家康もステージに参加。大村秀章愛知県知事は漫画「NARUTO」のコスプレで応援に駆け付けた。大村知事は「武将のふるさと愛知をさらにアピールするために結成された忍者隊。これから技を磨いて全国、世界に愛知の歴史、魅力を発信してもらいたい」とエールを送った。
2日には「大須夏祭り」が行われている大須観音境内にチャンピオンシップ出場者をはじめ、一般コスプレーヤーが集合。大須商店街で「コスプレパレード」を行った。チャンピオンシップ入賞者らは夏祭りのステージに登場し、コスプレの楽しさや日本の印象などについて話した。メキシコ代表の2人は「ばんざい。ありがとう日本」と日本語であいさつ。「うれしくてたまらない。世界コスプレサミットのない人生は考えられない。多くの人がこの気持ちを味わえるように、このイベントが続いてほしい」と優勝の喜びを語った。
オアシス21では一般コスプレーヤーがランウェイステージを歩く「ニコニココスプレクション」を開催。盛況の中、幕を閉じた。