栄の矢場公園(名古屋市中区3)で10月31日、北欧4カ国の魅力を紹介するイベント「TRAVELLERS(トラベラーズ)in 北欧オータムストリート」が始まった。
フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの飲食店、雑貨店、エンターテインメントなどの人気コンテンツが集まり、24日間にわたり軒を並べる同イベント。昨年は11月から12月にかけて「TRAVELLERS in 北欧クリスマスストリート」として同公園で開催され、7万5,219人を動員した。
今回は約20のコンテンツを招へい。フィンランドのテーマパーク「Moomin World(ムーミンワールド)」から来日したムーミンファミリーは期間中毎日、特設ステージでショーを上演する。
ショップはスウェーデンの陶芸作家リサ・ラーソンの商品を扱う「Lisa Larson Fantastiskt Market(リサ・ラーソン ファンタスティクスマーケット)」、世界120以上の国で新聞連載されたデンマークのクマのキャラクターグッズ店「RASMUS KLUMP(ラスムス クルンプ)」、ノルウェー出身の画家ムンクをモチーフにしたカフェ「CAFE MUNCH(カフェムンク)」などが昨年に続き出店。
日本初登場は8店舗。フィンランドのインテリア・ブランド「aarikka(アーリッカ)」による世界初展開となるカフェ「aarikka cafe(アーリッカ カフェ)」、同国の老舗スニーカー・ブランド「KARHU(カルフ)」などが出店する。
10月30日に特設ステージで行われたオープニングセレモニーでは、栄ミナミ地域活性化協議会の深田正雄会長が「今年も多くの店舗やクリエイターが北欧からお越しいただいた。今、北欧はどこにあるのと聞かれたら、栄ミナミにあると答えたい。トラベラーズのほか、やっとかめ文化祭、恒例の歩行者天国などいろいろなイベントが行われている。ぜひ栄の街を楽しんでいただけたら」とあいさつ。
フィンランド政府観光局日本代表の能登重好さんは「すばらしいイベントを2年連続で開催できることをうれしく思う。普段、フィンランドのプロモーションを行っている目から見ても、非常にコンテンツのクオリティーが高く、企画力が優れている。昨年は7万5,000人の来場者のうち、2万人が県外からだった。通常のフェアとは違うタイプの名古屋で生まれた新しいコンセプト、チャレンジスピリッツはとても大切だと感じている」と意気込む。
その後、ムーミンファミリーがステージに登場。同イベント限定となる日本初公開のショーを披露した。
11月7日からは「名古屋栄三越」「ラシック」「松坂屋名古屋店」「名古屋パルコ」の4店が初の店舗間回遊型の合同企画「SAKAE NORDIC CRUISE(栄ノルディッククルーズ)」を開催する。フィンランドの画家マッティ・ピックヤムサさんによる描き下ろしイラストで各店舗が連携。フィンランドの4人のクリエイターの原画展を各店舗で開催する。ピックヤムサさんの描き下ろしイラストのオリジナルグッズがもらえる4店舗回遊型のスタンプラリーも行う。
ピックヤムサさんは「4店のマスコットキャラクターをモチーフに、僕なりのスタイルで描き下ろした。最初に頭に浮かんだ4つのキャラクターが森に出かけてキノコ採りなどを楽しむ姿をイメージしたイラスト。ぜひ4つの店舗を回って楽しんでほしい」と話す。
トラベラーズの開催時間は11時~21時30分。入場料は平日600円、土日祝は1,000円。今月23日まで。