栄地下・クリスタル広場前の「ドコモスマートフォンラウンジ名古屋」(名古屋市中区栄3)に1月29日、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」開幕までの日数を表示するカウントダウンボードが設置された。
同芸術祭は「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」をテーマに、8月11日から10月23日の74日間にわたり、愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、長者町地区などの名古屋市内各所と岡崎市、豊橋市で開催される。
カウントダウン映像は、あいちトリエンナーレ2016のロゴが分解されて開催までの日数を表示。背景の色や模様は毎日変化し、ロゴ、数字、虹のデザインは毎回形を変える。制作は同芸術祭に併せて実施している創造的ものづくりプロジェクト「LOCUS FABER ツクロッカ」プロジェクトリーダーの河村陽介さん。カウントダウン映像は、同芸術祭コンセプト・ビデオ映像ディレクターの山城大督さんが制作したPR動画と30秒ごとに切り替わりながら、8月11日の開幕まで繰り返し放映される。
29日は大村秀章愛知県知事、港千尋あいちトリエンナーレ2016芸術監督、入江恵NTTドコモ東海支社長が参加して、カウントダウンボードの除幕式が開催された。大村知事は「いよいよトリエンナーレが8月からスタートする。先日、追加アーティストも発表され、3月には全体像が明らかになる。港芸術監督中心にトリエンナーレが日本を代表する現代アートの祭典となるよう、大いに盛り上げていきたい。毎日、アートなカウントダウンが楽しめるので、皆さんも楽しんでほしい」とあいさつ。
NTTドコモ東海はカウントダウンボードの設置とともに、映像を放映するプログラムを制作。今後もウェブアプリなどでトリエンナーレの情報発信に協力していくという。入江支社長は「このラウンジをトリエンナーレの情報発信の拠点の一つとして選んでいただき、うれしく思う。今後もトリエンナーレが大成功に終わるように協力したい」と話した。
続いて港芸術監督がトリエンナーレの概要を紹介。「現代美術だけではなく、舞台芸術、映像プログラムといった芸術の幅広い分野をカバーして展開する国内最大級の規模の芸術祭。第1回は都市、第2回は大地をテーマとしたが、今回はストレートに人間を主人公に据えた。キャラヴァンサライとはユーラシア大陸をはるか旅してきたキャラバンが宿営する『家』。トリエンナーレでも世界各地からさまざまなアーティスト、観客の方々が愛知を訪れる。このラウンジもそういったサライの一つとして、大いににぎわうはず。すでに会期まで200日を切った。スタッフ一同、全力で盛り上げていきたい」と意気込んだ。
除幕式終了後は多くの来場者が足を止め、変化を繰り返す映像を眺めていた。