栄の映画館「センチュリーシネマ」ほかで10月29日から、映画「BOYS AND MEN-One For All,All For One-」が公開される。公開に先立ち主演の「BOYS AND MEN(ボーイズ・アンド・メン)」メンバー10人が会見を開いた。
ボーイズ・アンド・メンは東海エリア出身・在住の男性タレント、俳優たちで構成されたエンターテインメント集団。「名古屋から世界へ!」を合言葉に、テレビや映画への出演、ステージ公演など精力的な活動を行っている。
同映画はメンバー10人が自分自身を演じるバイオグラフィー風ストーリーで、夢を追い掛ける若者たちの苦悩と友情を描く青春ドラマ。メンバーが所属するフォーチュンエンターテイメントの谷口誠治社長が企画・原案を担当し、愛知県出身で映画「特命係長 只野仁 最後の劇場版」などを監督した植田尚さんがメガホンを取った。出演はほかに渡辺いっけいさん、いとうまい子さん、尾美としのりさん、石丸謙二郎さんら。
昨年の「サムライ・ロック」、今年2月公開の「復讐したい」に続くメンバー総出演となる同映画。結成から5年が経過し、さまざまな苦労を乗り越えて東海地方を代表するタレントグループに成長した10人が、目標の違い、グループでの役割、家庭の事情などで悩み、ぶつかり合いながら再び絆を深めていく姿を描く。
10人全員が同居しているなどのフィクションを交えながら、それぞれが自分自身を演じる同映画。リーダーの水野勝さんは「皆が自分を客観的に見なければいけなかったので、とても難しかった。実際に僕たちが経験してきたことがエピソードとして盛り込まれているが、物語として走っていくために作られている部分もあった。見た人にリアルに感じてもらえるよう、現実とずれている部分はみんなで話し合い、監督とも相談した」と振り返る。吉原雅斗さんは「自分自身を演じてメンバーと絡むのはすごく楽しかった。僕自身、悩んでいる自分を映像で客観的に見られて、いい経験になった」と話す。
撮影を通してグループの絆が深まったと話すメンバーも。小林豊さんは「自分自身やメンバーの一つ一つの行動に、こんなに意味があったのかと気付くことがあった。映画を撮らなかったら、そのまま流れていったことがたくさんあったと思う。原点回帰できた映画だった」と話す。田村侑久さんは「あらためて自分のボイメン愛を感じることができた。何もできなくても一生懸命なグループでいいなと思う。何もできないからこそ、皆で集まってパワーを出す」と笑顔で語る。
メンバーの映画出演が続く中、オリコンチャート1位獲得など音楽での活躍も目立つ同グループ。今作の主題歌・劇中歌も自ら歌い、来年1月には武道館でのライブも控えている。本田剛文さんは「あまりオシャレな歌を歌ったりはできないが、泥臭くて暑苦しいのが僕らの持ち味。新曲をリリースした夏の音楽活動を通して、この持ち味があるから、どんな人にでも届けられると思えた。もっといろいろな場所で歌っていきたい」と話す。田中俊介さんは「僕たちは名古屋を拠点に活動しているので、地元愛を持って全国に殴り込みに行きたい。今回の映画もステージも、僕らと名古屋の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と意気込む。
最後に水野さんは「夢でも仕事でも、どんな状況でも頑張ればいいことがあると思える背中を押してくれる作品。映画を見てくれた人に元気を与えたい」と話す。辻本達規さんは「僕らが伝えたいのは、夢はあきらめなければ必ずかなうということ。歌でも映画でも、芯で熱く思い続けていることは同じ。僕たちの下手くそでも熱いところが、少しでも夢に負けそうになっている人の力になればうれしい」と呼び掛ける。