中日新聞社(中区三の丸1、TEL 052-201-8811)は9月1日より、環境記念事業の一環として名古屋市営地下鉄東山線を使った企画「すごい車内会議」を行う。
企画は、漫画家の手塚治虫さん、宇宙飛行士の野口聡一さん、ジャズトランペッターの日野皓正さんやモリゾー&キッコロなど各界の著名人9名が、「地下鉄の中で環境についての会議を開いている」という設定で、東山線1編成を使用し環境についての様々なメッセージを発信するもの。
「愛・地球博」閉幕から1年後となる9月に、万博への拠点駅となっていた「藤が丘」が終点となる東山線の車両を使い同企画を展開することで、再び環境について考える機会を作ることができればという思いから実現したという。
車内では、決して一堂に会することがなかった「すごい面々」が、乗り合わせた客に、車両や中吊り広告を通してメッセージを投げかけている。また、車内や地下鉄栄駅西改札券売機付近には音の出るパネルを設置し、乗客が普段使用しているイヤホンをジャックに差し込むことで、葉の表面に流れるわずかな電流を音階に置き換えた「植物の歌声」や、桜の気に聴診器を当てた時に聞こえる音「樹の声」を聞くことができる。
名古屋市交通局の担当者は、「地下鉄はCO2の排出が少ない、環境に優しい乗り物であるという点を常にアピールしているが、非常にわかりやすい形で市民の方々にアピールできる今回の企画はとてもありがたい。電車に乗ることで乗客も会議に参加することになり、環境意識を著名人の方たちと共有できるのは面白い企画だと思う」と話している。
また、運行期間の中旬以降には、「すごい車内会議」専用ホームページで募集した市民のメッセージを車内ポスターで掲載する予定だという。
車両は9月30日まで運行し、専用ホームページで運行ダイヤを確認することができる。