あおい書店(本社=名古屋市熱田区)は11月30日、スカイル(名古屋市中区栄3)5階に大型書店「あおい書店名古屋本店」(TEL 052-908-3113)をオープンした。同書店の出店は全国で53店舗目。
売り場面積は約700坪で、約50万冊を取り扱う。名古屋市内最大規模の書店となる店内は、本を見つけやすいようにジャンルを2,500分類に細分化した。また平積みを少なくし店頭に並ぶ書籍を充実させるなどの工夫を凝らした。検索機もレジ前に2台設置した。「欲しい本を、注文せずにその場ですぐに買うことができる書店」(担当者)を目指すという。
栄地区では、ラシック(中区栄3)に入居する「旭屋書店」が今夏に規模を縮小したほか、ナディアパーク(中区栄3)内の「紀伊国屋書店」も閉店し2007年3月に名古屋駅前の名鉄メルサに移転する。また大型路面書店「マナハウス」(中区錦3)もオープン時より売り場の規模を縮小しているなど、栄地区の大型書店の縮小化が目立つ。
こうした栄の現状について同店担当者は「各店の減った売り場面積を合わせると、今回オープンした売り場面積よりも広いのでシェア的にはプラスになるとの見方をしている」とし、「栄駅より地下街で直結しているので、気軽に来店していただくお客様にも喜ばれているようだ」と話している。
他店との差別化を図るため、中高年層をターゲットに一般の文庫本や雑誌、コミック類に加え、専門書なども充実させた。実際に30代~60代以上の男性客と主婦層が多いという。担当者は「今後は若い人のニーズも取り入れ、より多くの人に来てもらえるような書店にし、栄地区をもっと盛り上げていきたい」と話している。