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松坂屋名古屋店に「J.フロント×コメ兵」ブランド品買い取り専門1号店

ブランド品買い取り専門店「MEGRÜS」を紹介するJFR & KOMEHYO PARTNERS下垣徳尊社長

ブランド品買い取り専門店「MEGRÜS」を紹介するJFR & KOMEHYO PARTNERS下垣徳尊社長

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 「J.フロント リテイリング」と「コメ兵」がタッグを組んだブランド品買い取り専門店「MEGRÜS(メグラス)」の1号店が8月5日、松坂屋名古屋店(名古屋市中区栄3)南館6階にオープンした。

ラウンジのような内装の「MEGRÜS」店内

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 2社の合弁会社「JFR & KOMEHYO PARTNERS(以下、JFKP)」が運営する同店。J.フロントグループ方針に基づき、「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の考えを同事業を通じ推進する。

 取扱品目は、ジュエリー、時計、バッグ、ブランド衣料、貴金属など。買い取った中古品は全てコメ兵に売却し、コメ兵が自社店舗やオークションで販売する。

 JFKP社長の下垣徳尊さんによると、過去に百貨店の改装を担当していた際に店舗面積2坪で出店した買い取り専門店が大反響でインパクトが大きかったことと、コロナ禍で死生観が身近になって身の回りを整理したいという終活ニーズが高まったことの大きく2点を掛け合わせ、新店事業を企画したという。

 「外商担当者へのヒアリングから不要なブランド品の買い取りを希望する声も多いことも分かった。買うだけではなく、リユースになじみのない外商を利用するお客さまに、百貨店を通して利用できるので安心してもらえるのでは。外商担当者とお客さまとの絆が深められると期待している」と下垣社長。「全国のターミナル立地に百貨店などを構え、600万人を超える優良顧客を持つグループのアセットを生かし、既存のリユース事業者と差別化を図る」と意気込む。

 店内は、待ち時間もゆったりと過ごしてもらえるようラウンジのような空間を演出。海洋プラスチックを使った物など環境由来のアート作品を飾るほか、店の一角では環境課題解決関連の取り組みを紹介。買い取りが成立すると、うち1件の取り組みに投票し応援できる仕組みで、投票数に応じて同社が売上金の一部を寄付する。「買い取り専門店の機能だけではできることは一部なので、ラウンジでアート展示や取り組み紹介をすることで、お客さまが自然にサーキュラーエコノミーの取り組みに触れられるようなっている」と下垣さん。

 査定用個室はラウンジ奥に2部屋を設ける。

 今月8日には東京大丸に2号店を出店した。今冬、名古屋パルコにも出店を予定する。JFKPによると、年内に全国7店舗、今後4年間で計23店舗を出店する予定という。2030年度までに総額売り上げで80億円~90億円を目指す。

 受付時間は10時~18時30分。

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