名古屋を中心に活動するアーティストの音源を中心にリリースしている音楽レーベル「coup(クー)」(名古屋市中区大須3、TEL 052-262-6750)は2月5日、Keiさん(ギター)と西本さゆりさん(ボーカル)によるデュオ「Ett(エット)」の3rd.アルバム(2,500円)を発売する。
前作の「てんから」から約2年ぶりの発売となるEttのアルバムはタイトルを「無茶の茶」とした。これは東洋的な物の考え方を表す「無心の心」に置き換えられる言葉としてKeiさんによる造語だという。初回は3,000枚をプレスし、全国の主要レコード店で販売する。
「特にコンセプトを立てて制作したのではなく、2年間日本各地でライブを続けて行く中で「貯まっていった」曲や、スタジオで即興的に出来上がった曲などをバランス良く1枚にまとめた」(西本さん)という。アルバムの内容は、「日本語を大事にした」歌詞と、アコースティックギターとボーカルのシンプルなサウンドが特徴。
keiさんは「失恋の歌などのように、簡単に人の共感を得られるような、単に感傷的なイメージだけを追った曲は作らない」と言い、ボーカルの西本さんは「ありふれた言葉は使わないようにしているが、自分の言葉として無理なく自然に歌える曲を作っている」と話しており、2人の音楽に対するひたむきさとストイックさが多くの音楽ファンをひきつけている。
アルバム発売に合わせて、2月5日には今池のライブハウス「TOKUZO(トクゾー)」(名古屋市千種区今池、TEL 052-733-3709)で発売記念ライブを行う。ライブについて2人は「2ステージを2人だけで丁寧に演奏する。聴く人はゆったりと聴いて音を楽しんでほしい」という。当日は「無茶の茶」収録曲の別ミックス曲と未収録音源を集めたミニアルバム「無茶」(1,000円)も限定販売予定。入場料は2,000円。開演は19時から。