松坂屋名古屋栄本店(名古屋市中区栄3、TEL 052-251-1111)は5月30日、17年ぶりに本館の9、10階のレストラン街を全面改装し、リニューアルオープンする。同日11店舗中9店舗がオープンし、残り2店舗は6月27日のオープンを予定している。
松坂屋名古屋栄本店は、北館の大改装や同館地下のグルメ街、そのほか店舗の入れ替えなど、約3年半をかけ全館大改装計画を行ってきており、今回9、10階のレストラン街の大改装で同計画は最終段階を迎える。改装対象面積は2,200平米で、投資金額は15億5千万円。改装により、6億2千万円の売り上げ増を見込んでいる。
「上質感のある空間で満足度の高いおもてなしとこだわりの食をご提供するフロア」をコンセプトにした10階は、服部学園理事長兼服部栄養専門学校校長の服部幸應さんが、レストラン全体のコンセプト作りを含めた店舗構築、空間・環境施設のアドバイス、イベントやメニューなどの提案などの面でプロデュースを手がけた。和洋中の5店舗で構築され、すべて名古屋初出店、百貨店初出店となる。出店するのは、カジュアルフレンチレストラン「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」、イタリア料理「アロマフレスカ」、日本料理「中村孝明 NAGOYA」など。客単価は、ランチ=2,000円~3,000円台、ディナー=5,000円~10,000円台が中心。閉店時間も従来の21時から22時へと延長する。
一方、「カジュアル感のある空間でファミリーを中心に気軽に食事を楽しんでいただくフロア」がテーマの9階は、メニューや内装のリニューアルが中心。ファミリーレストラン「カトレアダイニング」では、「お子さまにも上質なものをと、お子さまメニューもリニューアルした。ファミリーで来店されたお客さまにも、気軽にワンランク上のものを楽しんでいただける。また、ファミリーレストランだが大人の方にも楽しめるよう、落ちついた装飾に変え、フロア内の配席もほぼ隣の方を気にせず食事ができるようにした」(松坂屋広報担当者)という。客単価は、ランチ=1,000円台、ディナー=2,000円~3,000円台が中心。閉店時間は従来の19時30分から21時に延長する。
9、10階とも、可能な限り窓際に客席を配置し、久屋大通り公園などの緑や栄地区の夜景を楽しみながら食事ができる空間づくりを行ったほか、待ち合わせや休憩に利用できるレストスペースも各フロアに2カ所ずつ設けた。