大須に10月1日、水タバコ(シーシャ)を専門に扱うカフェ「kemuri(ケムリ)」(名古屋市中区大須2、TEL 050-1600-2554)がオープンした。
大須商店街近くの路地にオープンした隠れ家的な同店は、2フロアで構成されており店舗面積は合わせて約12坪。壁面にはベンチ式の長いすを置き、約15席を設けた。全て手作りで行なったという内装は、1階を男性的に、2階を女性的なやわらかいイメージで作ったという。
もともと水タバコが好きだったというオーナーの奥田さんが脱サラして始めた同店。「今の日本では、もし昼間に外で水タバコを吸っていたら怪しまれてしまうことが多い。そうした『怪しい、怖い』と思われてしまうイメージを払しょくしたい」という思いから店を開いた。現役女性カメラマンとして活躍する壹岐(いき)さんの協力もあり、女性らしい視点からも店舗が作られている。
水タバコは、アップル、ミント、シナモン、オレンジ、チェリーなどといったさまざまな香り(フレーバー)が付けられたタバコの葉を炭火でいぶし、そこから出た煙を水にくぐらせ吸引する。煙を水にくぐらせるため直接煙を吸い込むよりも「マイルドになる」という。
その魅力について奥田さんは「ゆっくり吸うと、20~30分楽しめる水タバコは、偶然となりに座った別のお客さんともそれぞれが楽しんでいるフレーバーについて話が弾むなど、コミュニケーションツールとしても優れている。それに伴うリラックスした雰囲気も魅力のひとつ」と話す。壹岐さんも「自分はタバコを吸わないが、シーシャならデザートを食べるような感覚で楽しむことができる」とも。同店では女性客も多く、リピーター率も女性客の方が高いという。
店内では水タバコだけでなく、コーヒーや紅茶、ハーブティーなども提供。「水タバコのカフェとして構えるのではなく、普通のカフェとして使用してもらえれば」と奥田さん。壹岐さんがセレクトした雑貨類や水タバコを吸うための器具なども販売している。今後は「海外を旅して回った人が旅の報告会をしたり、自宅でのシーシャの作り方などといったワークショップを開いたりと、さまざまな活動も店内で行っていくことができれば」(壹岐さん)とも。
同店では現在、35種類のフレーバーを用意。1フレーバーは800円から楽しめる。「二つのフレーバーを合わせて、別の味のように感じたりする楽しみ方もあり、知れば知るほど奥が深いシーシャの魅力を、より多くの人に感じてもらいたい」と奥田さんは同店から広がるコミュニケーションに期待を込める。
営業時間は12時~22時。