栄の商業施設「サンシャインサカエ」(名古屋市中区錦3、TEL 052-310-2211)で4月28日、秋元康さんがプロデュースするプロジェクト「深呼吸倶楽部」が主催する、50歳以上を対象とした歌手オーディションの最終選考が開催された。
同プロジェクトは、同施設を運営する京楽産業と秋元さんが昨年、共同で立ち上げたもの。オーディションは、「歌手になる夢を持ち続けている50歳以上」を対象に昨年10月から募集開始。各地でオーディションを行なってきた。優勝者は秋元さんがプロデュースを行い、メジャーデビューの道が開かれる。
当日は、約2,500通の応募の中から2次審査を勝ち抜いた44組47人が、サンシャインスタジオのステージに立ち、得意の歌声を披露した。
神奈川から参加した男性(65)は「12月初めに応募してからの約5カ月間、とてもいい夢を見させていただいているよう。改めて歌う機会を与えてくださってありがとうございます」とあいさつし、「父が好きだった歌」を熱唱。それを聴いた秋元さんは「歌のうまい下手を決めるのは、音程の良さなどといった基本的なこと以外にプラスαがあるかどうか。今回はプラスαがある、魂がこもった歌声を聴かせていただいた」とねぎらった。
そのほか、「第2の夢をつかむつもりで来た」という元パイロットの男性(55)や、「20歳のころにメジャーデビューの切符をつかみかけたが、家族の反対で断念した。でも夢は捨てきれず、こうしてチャレンジできることが夢のよう」と話す男性、「『夢にはまだ間に合う』というイベントのキャッチコピーは、私のためのフレーズなのでは?と思った。今日は幼いころからの夢をかなえるためにやって来た」という女性(50)など、年齢を感じさせないパワフルさと一途な思いが印象的だった。
合格者には後日郵送で結果が届く。CDデビューの具体的な時期や楽曲内容については後日発表される。