2007年に結成し、名古屋・大須を中心にインディーズとして活動を続けるミクスチャーロックバンド「シャプー」が11月11日、ファーストアルバム「N.O.W」を発売した。ライブハウス「大須OYS」(名古屋市中区大須1、TEL 052-202-1020)で自主企画イベント「ブギーマン」を開催する。
メンバーは、ボーカルの石原徹さん、ギターの原山優さん、平山俊也さん、ベースの都築崇大さんの4人。イベント「ブギーマン」は毎月1回、同ライブハウスで定期的に行なっている。イベントでは楽曲の演奏のみではなく、「いかにお客さんに楽しんでもらうか」を考えたさまざまな企画を展開する。観客は、メンバーと同世代を中心に10~20代の女性が多く、毎回満員に近い観客数になるという。
イベントでは毎回テーマを決めており、企画ではテーマに沿った「お絵描き対決」など、観客参加型のものが多いという。「笑いあり、涙あり、音楽ありと、形にとらわれないエンターテインメントを発信していくことを意識している」と話すのはボーカルの石原さん。
大須OYSの上田さんは「普段からライブハウスにいて、さまざまなバンドを見ていると、多くのバンドは『自分たちがどういうことをやりたいか』ということに重点を置いている。それは全く悪いことではないが、シャプーでは常に観客側に立ってイベントの構成を考えている。その気持ちが観客にも伝わり、喜んでもらえているのでは」と分析する。
音楽以外の企画も展開していることについて、都築さんは「音楽が好きな人しかライブハウスには足を運ばなくなっている現状を変えたい。音楽とは違う企画を織り交ぜることでどんな人でも気軽に入れる環境になっていくと思う」とし、「何よりも自分たちが楽しんでいるから、一緒に出演するバンドも楽しんでくれる。そうした相乗効果でライブ会場全体が楽しい雰囲気に包まれ盛り上がる」と笑顔を見せる。
開催は18時30分から。チケットは1,500円。