「顔」を描き続けるアーティストNOVOLさん、鶴舞のソファ店で作品展

自身の作品の前に座るNOVOLさん

自身の作品の前に座るNOVOLさん

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 鶴舞のソファ専門店「NOyes(ノイエス)」(名古屋市昭和区白金1、TEL 0120-351-780)で現在、岐阜県出身のアーティスト「NOVOL(ノボル)さんの作品展が開催されている。同展はZIP-FMが主催するアーティスト発掘プログラム「Sprout(スプラウト)」とノイエスのコラボ企画の一環。

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 会場には、過去5年間にわたり描きためたNOVOLさんの作品35点を展示。「ジャズアーティストからインスピレーションを受けて作品を作る」というNOVOLさんの作品は、どれもモチーフとなる黒人アーティストの迫力がそのまま伝わってくるような力強いものが多い。その作風は日本で活躍しているヒップホップアーティストらにも人気があり、今年に入って10作品ものアルバムジャケットを手がけているという。

 絵を描き始めたきっかけについて、「もともとジャズが好きでよく聴いており、何となくCDジャケットのアーティストの写真を絵にしたり、昔の映像を絵に起こしてみたりということをしていた」と語るNOVOLさん。「7年前に本格的に絵を描き出した。現在のスタイルが確立されたのは5年ほど前」だという。

 モチーフとなっているのは、マイルス・デイビス、セロニアス・モンク、ビリー・ホリデイ、カーメン・マクレー、ニーナ・シモンなど往年のジャズミュージシャンが中心。中にはジミ・ヘンドリックス、マイケル・ジャクソン、アイザック・ヘイズなどのジャズ以外のジャンルのアーティストなど姿も見受けられる。

 「ブラックミュージックはその背景に歴史を感じるし、その歴史と戦って来たパワーも秘められている。そこから生まれた音楽には自分も多大な影響を受けた。そのパワーを絵にすることで、絵を見てくれた人にもそのパワーが伝わるようにと気持ちを込めて描いている」とNOVOLさん。キャンパス全面に描かれたマイルス・デイビスの顔などは、部屋のどこにいても視線を感じてしまうような力強さがある。

 NOVOLさんは、複雑に入り組んだ色彩の絵をライブペインティングで描くことも得意とし、今月14日には同店でのライブペインティングイベントも予定している。「その場の雰囲気を見てライブ感を大切に絵を描いていく」。それは「ジャズのアドリブ演奏のような感覚」だとう。

 「今後はさまざまなところに行ってライブペイントをしたい」とNOVOLさん。「ライブは人と出会うための大切な手段。ずっと続けていくことで自分の絵を広めていくことができるし、自分自身も新たな作風に出会っていくと思う」。

 会場では作品の販売も行う。価格帯は7,000円~18万円。営業時間は11時~19時。火曜定休。14日のライブペインティングは13時から。

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