食べ歩きの街・大須に11月21日、ライスコロッケを使ったイタ飯風テークアウト専門店「TAMAHAN(タマハン)」(名古屋市中区大須3、TEL 090-2619-9019)がオープンした。
ウエーティングスペースも用意した同内の店舗面積は約12坪。オーナーシェフのYUKIKOさんが、トマトやカレー、キムチなどの味を付けた米を、ゴルフボールほどの大きさに握り、丁寧に揚げて提供している。
「たまはん」と名付けたライスコロッケについて、YUKIKOさんは「使うお米や野菜、油など、すべての素材にこだわり、手作りで提供している」とし、「お米は揚げてもべったりとならないよう、しっかりとした食感が残るものを選んでいった結果、愛知県産の『あいちのかおり』に行き着いた」と話す。「結果的に自分が目指したい地産地消につながってうれしい」と笑顔も。
もともとアロマセラピストの資格を持つYUKIKOさん。「アロマでも人の心を元気にする手伝いはできるが、食ならもっとダイレクトに街の人たちを応援できるのでは」と一念発起し大須に店を構えた。「お米はみんなが大好きなものだと思う。そのお米にイタリアンベースの味付けをして、食べやすくコロッケ状に揚げたら、より気軽に楽しんでもらえるのでは」とライスコロッケをメーンに販売することにした。
コロッケを揚げる油も「あまりおなかにもたれないように」と、こめ油を使用。「揚げものだからと女性は遠慮される方も多いかもしれないが、こめ油はビタミンEを多く含み、コレステロールが少ないので安心して食べてもらえれば」とYUKIKOさん。「揚げ物を提供しているが、店のテーマは健康、美容、ダイエットでもあるので…」とほほ笑む。
オープンから3週間。女性客をメーンターゲットにしているが、実際には男性客も多くリピーター率も高いという。「大須は人情の街だと思うので、タマハン流の交流をしていきたい」と話すYUKIKOさんは「お米をにぎってパン粉を付けているときに『元気になってもらえるといいな』と思って握っている。お店の待ち合いスペースを思い思いに使ってもらって、元気をチャージしてもらえれば」と話す。
主なメニューは、トマト、カレー、キムチ、みそと、月ごとに変わる旬の味を用意した「たまはん」(3個300円)、ぱすた(300円)のほか、自家製の生キャラメルをかけた「あいす」(300円)など。好きな味のたまはん2個とパスタをセットにし、イートインの場合はアイス、テークアウトの場合はドリンクがセットになった「らんちぷれーと」(500円)も。「今後は自分で作った有機野菜やハーブを使ったメニューも提案していければ」とも。
営業時間は11時30分~18時30分。