来年8月から開催される愛知トリエンナーレのPRステーションとして名古屋テレビ塔下(名古屋市中区栄3)に11月下旬から、ウェブ上で番組を配信する放送局「TEPPAN TV(テッパンティービー)」のブースが開設されている。
ブース壁面には厚さ1ミリの鉄板を使用していることから名付けられた同ブースの形はサイコロ型。ブースの中にはテーブルとパソコンを設置し、TEPPAN TVから流れた番組がアップされたサイトを見ることができるほか、毎週金曜の昼間にはレギュラー番組を同ブースから生中継している。営業時間中は箱形のブースの壁が開いているため、一般も過去の番組を見たり生中継の様子を見ることができる。
同プロジェクトの実行委員で、新栄のカフェ「パルル」を運営する新見永治さんは「トリエンナーレの関連事業としてブースを展開してくれないかという話をもらい企画を考えた」と振り返る。「単純にブースの中で何かを展示するのではつまらないと思った。ネットでの展開ならより広がりが持てるし、ブースの枠にとらわれない活動ができる」と放送局の案を考えたという。
その後、トリエンナーレの運営サイドから、ブースの開設場所に「名古屋テレビ塔の下が借りられる」という話をもらい、「テレビ塔の下で放送局なんて素晴らしい」と「運の良さを感じた」という。
現在は新見さんらがアートなどさまざまな切り口でトークを展開するレギュラー番組がメーンだが、ほかの活動を展開する人たちの番組企画を募集しているという。「生中継のみならず、持ち込みの番組も放送することができる。TEPPAN TVからさまざまな番組が放送され、今よりも多くの番組がネット上にアップされる状況になれば」と期待を込める。
ブースのオープン時間は10時30分~17時。来年2月21日まで。