大須の寺院「万松寺」(名古屋市中区大須3)は1月28日、境内で戦国武将・織田信長をかたどった「武将フィギュア」の販売を開始した。
高さ約25センチの同フィギュアは、映画「どろろ」などでビジュアルコンセプトデザインを担当し、歴史絵巻制作の第一人者として知られる絵巻作家・正子公也さんが描いた原画を立体化したもの。同像を販売しているのは、東海地方では同寺院のみだという。
同寺院は、織田信長の父・信秀が創立したもので、信秀の葬儀も万松寺で行われている。その時18歳だった息子の信長は葬儀の席にはふさわしくない服装で現れ、焼香の際に抹香わしづかみにし、父・信秀の位牌(いはい)に投げつけたというエピソードが伝えられていることでも有名。
万松寺の大藤元裕(だいとうげんゆう)住職は「信長のフィギュアを通して、万松寺の歴史や寺自体をもっと身近に感じてもらえれば」と話す。価格は8,400円。