SMBCパーク栄(名古屋市中区錦3)で5月8日、「フェアトレード」をテーマとしたファッションショー&トークイベントが開催される。
「弱い立場にある途上国の生産者らが公平な条件での貿易を継続的に行い継続的な自立を支援することで、貧困問題の解決や文化・伝統・環境などを守る」ことを目的とするフェアトレード。毎年5月第2土曜日は「世界フェアトレード・デー」とし、世界的各地でフェアトレードについて考えるイベントなどが開催されている。
名古屋をフェアトレードタウンにすることを目的に活動す「フェアトレードタウンなごや推進委員会」が同イベントを開催するのは今回が初めて。委員の一人で南山大学3年の中村明菜さんは「高校生の時の授業でフェアトレードの仕組みについて知った。世界の問題を考えるきっかけとなったフェアトレードについて、より多くの人に知ってもらえないかと昨年サークルも立ち上げた」とし、「活動を通して学生同士のつながりをもっと広めていきたい」と意気込む。
当日は、「おしゃれで誰もが着たくなる服を作ろう」というコンセプトで作られているイギリスのフェアトレード専門のファッションブランド「People Tree(ピープル・ツリー)」のファッションショーを行うほか、名古屋を中心にタレント活動を続ける原田さとみさんがセレクトしたフェアトレード・ファッションのショーも行う。そのほか文化人類学者で環境活動家の辻信一さんのトークショーも予定。
原田さんは「イベントの構成をファッションショー中心にすることで、より幅広い層に興味が広がるのでは。おしゃれにかっこよく展開することで、フェアトレードを知らない人にも興味を持って見てもらえるのでは」と期待を込める。
会場では、学生らが企画したフェアトレード商品の背景や生産者の様子を写真やパネルで紹介する展示も。名古屋学芸大学3年の斉藤えりさんは「実はこのイベントの数カ月前にフェアトレードのことを知った」とし、「今『メディア』について勉強しているが、これから情報を発信したいと思っているのに、フェアトレードの仕組みのことや世界の問題について知らなかった自分が恥ずかしくなった。これからもっとさまざまな情報を発信していきたい」と話す。
イベントの開催時間ンは15時~16時30分。入場無料。