猛暑が続く名古屋で7月31日、名古屋の目抜き通り「錦通り」の一部を封鎖し、「錦通りレッドカーペット~徳川宗春道中&戦国武者行列&世界コスプレサミット・プレミアム」が開催された。
レッドカーペットは、名古屋国際ホテル(名古屋市中区錦3)からサンシャインサカエ(同)まで約200メートル。日差しが照りつける中、沿道に集まったコスプレファンや、歴史ファンなど多くの観衆がカメラを片手に今や遅しとスタートを待ちわびた。
最初に登場したのは、尾張第7代藩主「徳川宗春公」に扮(ふん)した河村たかし名古屋市長が率いる「徳川宗春道中」。昨年に引き続き参加した河村市長は、白い牛にまたがり、扇子をはためかせながら悠然とパレード。SKE48扮する3人の姫君も加ってあでやかな一行になった。「どえりゃ~ぎょうさんの人が来てもらって、ありがたいことだがや。奥方が3人もいて現代では考えられない」と観衆の笑いを誘った。
続いて今年初開催となった「世界SAMURAIサミット」の「戦国武者行列」。先陣を切ったのは、6月に写真集も出し活躍の場を広げる「名古屋おもてなし武将隊」。沿道からは黄色い歓声も上がり、その人気ぶりをうかがわせた。そのほか伊勢、山形、埼玉など全国各地から集まった有名武将に扮する甲冑(かっちゅう)姿の「武将隊」が次々と登場。ラジオDJクリス・グレンさん率いる外国人武者隊も武将になりきり、威風堂々と練り歩いた。
最後は、厳しい予選から勝ち上がってきた世界コスプレサミット本戦に参加する14カ国のコスプレーヤーが国ごとに登場。美少女戦士セーラームーン、ファイナルファンタジー、千と千尋の神隠し、鋼の錬金術師など自慢のコスプレをお披露目。キャラクターになりきったパフォーマンスは、沿道に詰めかけた観客を魅了した。
イベントの盛り上がりを目の前にした河村市長は「名古屋も秋葉原に負けんよう『サムライ』と『コスプレ』を世界に広めていかにゃいかん。皆さん、応援してちょ~」と観衆に呼びかけた。
翌日行われた本戦では「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のコスプレをしたイタリア代表が優勝し、2005年に続き2度目のコスプレ世界一に輝いた。準優勝には、同点でゲームソフト「ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン」のコスプレをしたタイ代表、ゲームソフト「ヴァルキリープロファイ ル2 シルメリア」のコスプレをしたブラジル代表が輝いた。