映像作家やミュージシャンとして国際的な評価を得ているアーティスト・高木正勝さんが11月24日、名古屋市芸術創造センター(名古屋市東区葵1)でパフォーマンスを披露する。高木さんの名古屋でのライブは6年ぶり2回目。
高木さんは、金沢21世紀美術館(石川県金沢市)のオープニング映像やUAさん、小山田圭吾さんなどのミュージックビデオを手がけるなど、幅広い映像分野で活躍。自身の作品の中での楽曲制作でも高い評価を得ており、クラムボンの原田郁子さんとのコラボレーション音源も話題を集めた。
当日は初めてのピアノソロツアーで、高木さんの映像とピアノのみで構成される。テーマは「イメネ」。高木さんが「夢の根」というモチーフから作った言葉だという。「自分が全然体験したことがないのに見る夢というのは誰にでもある。そういう『レシピ』が全く分からない『夢の根元』を知りたい。どこから来ているのか分からないもの、体験していないのに体に中にあるようなことを暴き出したい。というよりはタッチしたいだけなのかも…。そうしたことがテーマ」と高木さんは話す。
「とは言え、コンサートはその答えを披露する場所ではない」と高木さん。「本番中に見つかればいいなという感じ(笑)。こういう感覚は夢と似ていて、『今度こそ覚えていよう』と思うけど忘れている。やり方が毎回違う。毎回『夢の根元』に行き着く感じは、この日この舞台で起こるわけがないと思うが、いつも『何とか行き着きますように』と思っている」と高木さんは笑う。「自分と同じことを感じたい人がきっと世の中にはいるはずで、そこに懸けてもいいかなと…。例えその数が少なくても」とライブに懸ける思いを話す。
開演は19時。前売りチケットは5,000円。当日券も販売予定。問い合わせはディスクガレージ(TEL 03-5436-6900)まで。