大須商店街の路地・文珠通に10月15日、アジアンカレー専門店「GUNAGUNA CARRY CAFE(グナグナカリーカフェ)」(名古屋市中区大須3)がオープンした。
インドネシア語で「とりこにする」という意味がある魔法の呪文「GUNAGUNA」を店名にしたという同店。2フロアで構成し、延べ床面積は約10坪。席数は、1階のカウンター席=6席と2階のテーブル席=8席。テークアウトにも対応する。
「10年ほど前から、野外の音楽フェスなどで『グナグナ食堂』という名前のカレー屋台の出店を行って来た」と話すのは、同店立ち上げメンバーの1人、浅井比沙子さん。同店は、屋台時代からの仲間の料理を担当する大岩明さんと、同店の店舗デザインなどを手掛けたオーナーの生田水樹さんの3人で立ち上げた。内装も3人の手作りによるもの。
大須に実店舗を開いた経緯について、浅野さんは「実は、3人の出会いの場所がここで…」と振り返る。現在の同店が以前洋服店だった際に、そこで働いていた浅野さんを中心に3人が知り合い、今に至っているという。「3人で店をやろうと物件を探していた時に、偶然この場所が空いていることを知り、みんなでここに決めた」とほほ笑む。
アジアレストランで修業し、その後世界中を旅して料理を探求していた大岩さんが作るカレーは、「辛すぎず、子どもから年配の方まで楽しんでもらえる味」だという。使っている米は浅野さんの実家で作っているという岐阜産の米『ハツシモ』にタイの香り米を混ぜて使っているという。
主なメニューは、エビスープカリー(730円)、チキンとペパーミントの「ブナブルガカリー」、鶏とタケノコのタイカリー、季節の野菜カリー(以上630円)など。テークアウトは50円引き。そのほか、アジアの瓶ビールやオリジナルのチャイ(300円)、自家製サングリア(400円)、ラッシー(300円)などのドリンク類もそろえる。
「フェスでファンになってくれた方も多く、店にも足を運んでくださる」と浅野さん。「この場所でカレーをきっかけに、いろんな分野の人たちがつながる店になれば。とにかくみんなが楽しく集える場所にしていきたい」と大岩さん。ゆくゆくは2階のスペースを使ってイベントなども開く予定だという。
営業時間は11時~20時30分。水曜、第1・3木曜定休。