新栄のオーガニックカフェ&ギャラリー「空色曲玉(そらいろまがたま)」(名古屋市中区新栄3、TEL 052-251-6949)で5月7日、アナログレコードを大音量でかけながらディープなトークを繰り広げるレコードコンサート「アナログばか一代2012出張スペシャル 名古屋編」が開催される。
同イベントは音楽評論家でバンド「湯浅湾」のリーダー・湯浅学さんと、映画・音楽レーベル「boid(ボイド)」や「爆音映画祭」主宰の評論家・樋口泰人さんが持参したレコードを大音量でかけながら語り合うトークショー。昨年11月には鶴舞の「KDハポン」で開催された。今回は神戸、京都、名古屋の三都市を巡る。名古屋編のゲストは音楽評論家の小川真一さんが出演する。
「空色曲玉」は自然素材にこだわった旬の野菜料理を提供するオーガニックカフェ&ギャラリー。かつて米蔵だった130年の歴史がある建物を改装した店舗で、ゆとりのある時間を演出している。オーナーの谷陽子さんは「地産地生の無農薬野菜と昔ながらの乾物を使ったおかずで、ベジタリアンやアレルギーの人でも安心して楽しめるメニュー。ドリンクもフェアトレードのコーヒーや無添加国産ワイン、無農薬米の日本酒など、素材に徹底的にこだわっている。おいしくて安全な野菜を探していく中で人の輪が広がり、ワインや日本酒なども安心できる商品や店に巡り合えた」と話す。
昨年KDハポンで行われた同イベントには観客として訪れたという谷さん。「音楽好きな人でも、あれほどの大音量でレコードをかける機会はまずない。耳で聴くのではなく、音に体を浸しながら楽しむのが、とにかく心地良かった。まるで自分の部屋に友達を呼んでおしゃべりするような、樋口さんたちのゆるいトークのやりとりも魅力」
谷さんの「2回目があるなら、やりたい」という言葉を覚えていたイベントのスタッフが店を訪れ、空色曲玉での開催が実現した。「実際に大きな音を出して周りに迷惑にならないか試してみたが、幸い校庭や空き地などに囲まれた場所なので大丈夫」と準備万端だ。
「音楽好きなら必ず楽しめるイベント。大音量を浴びてすっきりしたい人におすすめ。『セロ弾きのゴーシュ』で音楽に癒やされた野ネズミみたいな気持ちになれるかも」と来場を呼び掛ける。
開演は19時。料金は1,500円(当日は1,800円)+オーダー