松坂屋名古屋店(名古屋市中区栄3)南館7階の松坂屋美術館(TEL 052-264-3611) で現在、画家・中島潔さんの個展「生命(いのち)の無常と輝き」が開催されている。
同展は、「風の画家」とも呼ばれる画家・中島潔さんの作品展。中島さんは、郷愁あふれる童画やはかなげな女性画を得意とし、1982(昭和57)年にNHKの番組「みんなのうた」のイメージ画に作品が使われたことで、全国的にその名が広まった。2010年に清水寺成就院に奉納した46面のふすま絵など約100点を展示する。
見どころとなるふすま絵は、天女とともに月へ帰っていく場面を捉えた「かぐや姫」、四季折々の自然とともに子どもたちの姿が印象的な「風の故郷」、そして無数のイワシとその群れの中に漂う少女をふすま8面にわたって描いた「大漁」の3つのテーマで構成。独自に作り上げてきた技法を結し、5年の歳月をかけて完成させたという。
開催初日前夜の6月15日には、ブロガーやフェイスブックユーザーを招いた「親子内覧会」を開催。中島さんが手掛けた「みんなのうた」を見ていた20~30代の女性とその親など、15人が作品を鑑賞した。参加者からは「子どもの表情やしぐさが細かく捉えられており見入ってしまった」「みんなのうたを思い出しながら、母とともに楽しめた」などの声が聞かれたという。
開館時間は10時~19時30分(入館は閉館時刻の30分前まで、最終日は18時閉館)。入館料は、一般=800円、高大生=600円、中学生以下無料。7月22日まで。