本をテーマにしたイベント「ブックマークナゴヤ2012」が10月5日から、栄、名駅、本山など市内各地で開催される。
「本と本屋の魅力を再発見しよう」をテーマに、市内の書店関係者らが2008年に第1回を開催した同イベント。第2回からは「街」も大きなテーマとなり、個性的な店舗を巡りながら名古屋という街を楽しむイベントとなった。回を重ねるごとに書店、古書店のほか、雑貨店、カフェなど参加店も広がりを見せ、街と参加者をつなぐ本のイベントとして定着してきた。
開催は今回で5回目。10月21日・22日に久屋大通公園で行われる「一箱古本市」をはじめ、参加各店でさまざまなイベントやフェアを開催。参加店を巡るスタンプラリーも行われる。
期間中、さまざまな会場でトークイベントなども展開。主なトークイベントは、吉川トリコさん、柚木麻子さん、窪美澄さんの女性作家3人をゲストに迎える「書店員ナイトin名古屋&ゲストトーク」(10月6日)、文芸評論家の東雅夫さん、出版社「荒蝦夷」社長の土方正志さんらを招いての「ふるさと会談トークライブin名古屋」(10月21日)など。
10月7日には栄ガスビルで地元ミステリー作家が集結するトークイベント「ミステリな名古屋」が開催される。愛知、三重、静岡出身のミステリー作家4人(太田忠司さん、黒田研二さん、初野晴さん、水生大海さん)が「事件はあなたの町で起きている?」をテーマに、東海地方を舞台にした著作や作品のモデルとなった場所などを語り合う。
司会を担当する書評家の大矢博子さんは「同じジャンルの作家が4人集まって、地元が舞台の著作について語るイベントは名古屋では初めて。『地元』というキーワードを通して、読書にはいろんな楽しみ方があることを伝えたい。読者が新たな作品と出会うきっかけの場になれば」と話し、来場を呼び掛ける。
イベントの日程、料金などはホームページで確認できる。10月28日まで。