パフォーマンス集団の「大川興業」が10月27日・28日、愛知県芸術劇場(名古屋市東区東桜1)小ホールで「Lock’n Roll~暗闇演劇第5ステージ 見えない芝居 音と気配の芝居~」を上演する。
暗闇演劇は真っ暗な会場で行われる舞台で、観客は視覚以外の感覚と想像力を働かせて鑑賞する。スタートから10年目を迎え、昨年、その舞台演出支援方法が特許となり、商標登録された。
作・演出の大川豊総裁は「光こそが人類に精神、知性をもたらしたと言われているが、それは頭だけで考えている。心で、つまり体全体で考えると、実は暗黒も人類に多大なる影響を及ぼしているのではないか。この暗闇演劇を続けてきて、本当にそう思っている」とコメントする。
5作目となる同作は、脳の難病、損傷により、話すことも体を動かすことも自分の意思を他人に伝えることもできないが、意識だけははっきりしている「閉じ込め症候群」になってしまった男性が主人公。「ある日突然、無言、無見、無動となり、暗黒の闇の中で人間の存在とは何かを考え、どう生きるのか。己との戦いでいかに暗闇の中で光を見いだすのか。家族、友人、介護している人たちとの本物の以心伝心はできるのか。一切、他人に意思を伝えることのできない暗闇の中で、宇宙内にさらに脳内宇宙を作り、周囲を巻き込みながら戦う、決して諦めない熱き男の物語」と大川総裁。特別出演としてモロ師岡さんが、闇の中の演劇に初挑戦する。
28日17時30分からは、出演者による明るい中でのトークライブ「Lock’n Roll トークライブ」を開催する。開演は27日が14時、19時。28日が13時。料金は3,800円。トークライブは28日17 時30分~。料金は2,800円。問い合わせはパシリッツ(TEL 090-1096-6361)まで。