サッカーJ1の名古屋グランパスは、日頃選手が寮で食べている料理などを紹介したレシピ本「名古屋グランパスの食育レシピ 勝てる子どもの『元気ごはん』」を3月8日、主婦の友社より発売した。
グランパスでは育成年代の身体づくりに力を入れており、育成所属の選手に管理栄養士がアドバイスを行ったり、寮に在籍している選手の栄養管理をしたりしている。総括・ホームタウン推進グループの西垣美貴さんは「社会貢献の一環として、学校などに栄養士を派遣し、食育講演を開催している。その情報を出版社の方が知って、今回グランパスに打診が来た」と出版の経緯について振り返る。グランパスU-18は日本代表DFの吉田麻也選手(英・サウサンプトンFC所属)のように、フィジカルが屈強な欧州リーグで活躍する選手を輩出している。
選手の食育方針について西垣さんは「バランスよく食事をし、主食・主菜・副菜・乳製品・果物5品目を必ずとれるように心がけている。また、試合やトレーニング後30分以内に食事をし、疲労回復やエネルギー補給ができるようにしている」と話す。
書籍では食事の写真やレシピ200点の紹介をはじめ、クラブの管理栄養士のアドバイスや選手のコメントを掲載。河村栄養士は「栄養はサッカーと同じようにチームプレーで命を支える。献立のそれぞれの食品に含まれる栄養が一つのチームとして身体を支え、その栄養成分がうまく組み合わせ工夫した献立がこの元気ごはんの秘密」とアドバイス。また玉田圭司選手は、「以前貧血気味だと栄養士の方に言われてレーズンパンを勧められた。食事に気をつけるようになって、1年通して体調がよくなり風邪をひかなくなった」などとコメントしている。
西垣さんは「名古屋グランパス・食育プロジェクトはどんな困難に直面しても元気に生き抜いていける丈夫な心と身体を持ってほしいと願っている。そんな幸せな子育てを応援するのがこの『元気ごはん』。サッカーをしているお子さんを持つ保護者の方はもちろん、育ち盛りのお子さんを持つ保護者の方など幅広い世代の方にぜひご愛読いただければ」と思いを語る。
価格は1,365円。書籍の特典として、愛知県を中心とする東海3県の一部書店で、初回限定で「グランパスオリジナルおにぎりケース」をプレゼントする(なくなり次第終了)。