
愛知県美術館(名古屋市東区東桜1、TEL 052-971-5511)で4月26日、美術展「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」が開幕した。
ロシアの首都モスクワの中心地に位置し、エルミタージュ美術館と並んで世界的な西洋絵画コレクションを誇る国立「プーシキン美術館」。同展では、67万点を超す収蔵作品の中から、よりすぐりの66点を展示する。目玉は、日本初公開となるルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」。当時の肖像画には珍しい暖色系の色調に、モデルの愛らしい表情を捉えた同作は、「印象派時代最高の肖像画」とも評される。ほかにも、17世紀古典主義の巨匠プッサンに始まり、18世紀ロココの代表ブーシェ、19世紀のアングル、ドラクロワ、ミレー、印象派やポスト印象派のモネ、セザンヌ、ゴッホ、20世紀のピカソやマティスと、名だたる作家たちの名画が集まる。
ロシアにこれらの優れたフランス絵画をもたらしたのは、19世紀の歴代皇帝や貴族、産業発展で財をなしたモスクワの大富豪たち。ヨーロッパ先進国であるフランスへの強い憧れから、フランス絵画の収集に私財と情熱を注いだという。
「日本でこれほどクオリティーの高い作品を見られるのは貴重。開梱(かいこん)した瞬間、学芸員一同ため息がこぼれた作品もあった。フランス絵画の栄光の歴史をたどることができる展覧会」と、同展担当の森学芸員。
開館時間は10時~18時(金曜は20時まで開館、入館は閉館時刻の30分前まで)。月曜休み(5月6日は開館、5月7日は閉館)。観覧料は、一般1,300円、高大生1,100円、中学生以下無料。6月23日まで。